2020 Fiscal Year Research-status Report
Security Education for Human-Centric Security Measures
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19K02976
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
高田 豊雄 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (50216652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 加奈代 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (10432139)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | セキュリティ教育 / 小学生 / 教育教材 / サービス拒否攻撃 / Webサーバ |
Outline of Annual Research Achievements |
何らかのセキュリティを実現するシステムにおいて、攻撃者は、その最も弱い個所を狙う傾向があり、その結果、近年ではフィッシングなど、人間を最も脆弱なシステム要素として狙う手法が増加している。それにもかかわらず、一般個人ユーザは充分な技術的知識やセキュリティ意識を有しているとは言い難い現状がある。本研究課題では、それらの問題を認知科学、教育工学等に関する最新の知見の導入により解決することを目的とする。具体的には、発達心理学や教育工学の知見を採り入れた児童向けセキュリティ被害・加害対策教育手法の確立を行う。 2020年度は具体的には上述の課題について, (A) 小学生が陥りやすいセキュリティ被害・加害についての分析を行うと共に小学生の精神的な発達段階に関する理論を教育効果の向上につなげる教材作成を進めた。小学生のセキュリティ被害・加害で代表的な他人のアカウント盗用などの不正アクセスとマルウェア感染について取り上げ小学校等での自習を想定したWebを用いた対話型動画を用いたセキュリティ対策自習教材の開発を行った。(B)教材配信にはWebサーバが用いることが想定される。しかしながらWebサーバはしばしばサービス拒否攻撃の標的となる。近年Webサーバへのサービス拒否攻撃手法としてアプリケーションレベルの攻撃手法が知られている。本部分課題では攻撃コストとサーバ防御コストの折り合い点を求める手法を確立し、コストの観点からサービス拒否攻撃対策手法の比較を可能にする方法論を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
いわゆる新型コロナ禍により2020年度は当初全国的に小学校でも休校措置がとられ、休校措置解除後も小学校の本来カリキュラムの消化に忙しく実験協力を得ることが困難であったこと、またコロナ感染防止の必要から小学校へ出向いての実験協力者との実験打合せや実験実施(Web自習教材と言えどもある程度のオリエンテーション等は必要)を控える必要もあって、開発教材の小学校での実地評価実験を行うことが困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した教材は研究協力者の近親者等を起用した小規模形成的評価によりある程度の完成度は達成しているものと想定している。そこで新型コロナ禍の解消を含めた環境が整い次第、実際の小学校である程度の規模をもった形成的評価を遂行する。形成的評価が早期に終了した際には最終的な教材改良と総括的評価の段階へ進む。
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Causes of Carryover |
一昨年度から継続して、新型コロナウィルスの蔓延により学会のオンライン開催が増え成果発表がオンライン化したことと調査旅費が不要となったこと, 及び教材の完成に必要となる中規模以上の評価実験の実施が困難となったためである。
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Research Products
(2 results)