2023 Fiscal Year Research-status Report
小集団としての個性の測定と行動予測により不慮の事故を予防する安全教育に関する研究
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19K02993
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
堀田 源治 九州工業大学, 大学院工学研究院, 支援研究員 (30510565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 英俊 同志社大学, 理工学部, 教授 (10153917) [Withdrawn]
石川 洋平 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (50435476)
宗澤 良臣 広島工業大学, 工学部, 教授 (70274008)
桐山 聰 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (70423423)
堀田 孝之 有明工業高等専門学校, 技術部, 技術長 (80450146)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 行動特性 / 非定常作業 / 積極性強度率 / 肯定性強度率 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請書に記載した研究目標である行動特性の測定について,一昨年度の研究成果を基に実験器の改造を行い,また被験者についても行動特性が測定し易い工業高等専門学校の学生を選んで実験を行いました。実験器については積極的な意識を把握する精度を上げるため,ラケットに設置する感圧センサの位置を手の平に確実に接触する位置に変更しております。この結果学生を被験者として実験によっても小集団の行動特性の把握は可能であることが分かりました。また,ラケットによる実験結果にはグループ各員の個性的な行動の他にも学年や親密性の特徴も現れていることから,今後個性と集団との関係についても分析が可能と考えられます。一昨年の実験結果と比べると社会人(技術職員)グループは安全・伝達性が優秀であり、学生グループは意欲旺盛であるが安全・伝達性に指導が必要であると判断できました。この結果は、社会人と学生の仕事の上での行動特性の違いを明らかにするものでもあることが確認できております。さらに今後の課題として実験により測定された行動特性と実際の行動結果および自覚する個性について検証する必要があることが分かりました。以上の結果については,日本設計工学会,日本材料学会において研究発表を行っております。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請書に記載した研究計画に従い,3行動要素毎に(測定値/理想値)×100〔%〕で(積極性の強度率x,肯定性の強度率y)を求め,行動要素のリスクのレベル値 (1~4)を決め,(モチベーションのレベル値,危険性のレベル値,相互影響のレベル値) という組合せ形式によって表2のように集団行動個性の型を表現すことと,作業テストを同じ被験者チームに対して条件を変えて実施し,集団行動個性の型の普遍性について把握できることを確認することができました。また,実験後のアンケートによって個人が集団の一員となった場合の行動個性の分析と,集団化による危険性についての解析ができることの確認まで行っております。研究計画上の項目については7割程度は達成できていると自己評価できる段階です。しかし,上記研究内容についてコロナウイルス感染予防策などの影響で被験者の動員が当初の計画の3割位しか実現できておらずサンプル数の不足から研究結果についての検証が十分できたとは言えない状況ではあります。また,申請書に記載した危険な行動特性を示したチームへの行動特性改善教育については未だ未着手であり(集団の構成員が長時間顔を近づけることは感染症予防の観点から実験実施大学等から許可が下りなかった),今後の研究に委ねられる状況です。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては,第一に今まで行った実験結果についての検証を行うため,被験者の数を増やして実験の追加データを採取する必要があります。また,申請書に記載のある実験項目に沿って①危険な傾向にある集団行動個性の型に属する被験者のグループに対して,それぞれの行動特性の型に合った項目によって教育・訓練を行うことと,②教育・訓練後に再び図1で条件を変えて作業を行わせ,教育後に危険性レベルが上位に移動する傾向があれば,教育効果があったと判断できることの検証を行う予定です。以上の実験の実験を確実にするために,これまで有明工業高等専門学校の学生だけを被験者として行っていた実験を広島工業大学,九州工業大学の学生にも対象を広げ,サンプル数の増加と実験の進行の活性化を図る所存です。
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Causes of Carryover |
理由としては,前年度は実験を行う大学等によりコロナウイルス感染予防のために実験に必要な学生,職員の被験者の協力が得られず,実験が予定通り実施できなかったためです。今後の使用計画としては,第一に総合検証実験実施のための機材の整備,研究代表者,分担研究者が集合しての実験の実施(分担研究者の旅費・宿泊費含む),第二には申請書に記載された危険な行動特性是正のための安全教育関連書籍の購入,専用PCの購入,教育アドバイザーの活用などがあります。また,総合的な研究成果の学会発表(3件の旅費・宿泊費),論文の発表(別刷り費用)を計画しております。
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Research Products
(4 results)