2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of survey method for learners using manga method
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19K02997
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉川 厚 東京工業大学, 情報理工学院, 特定教授 (50444120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
折田 明子 関東学院大学, 人間共生学部, 准教授 (20338239)
高橋 聡 関東学院大学, 理工学部, 講師 (80630897)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マンガ / セリフ配分 |
Outline of Annual Research Achievements |
マンガの描き方による理解度の違いと、マンガのセリフと絵の配分によって、ユーザーの理解度や反応の差がでるかを確認した。 描き方の違いは、対談型対話がはいって漫画がある場合と、マンガのコマに解説があるの場合、マンガとは別枠に解説が入る場合の3つで行った。これは、複雑なものを刺激として使う場合に説明をする必要があり、そのときにマンガのみとした場合、冗長に感じられ、むしろ理解度が下がるのではないかということからである。結果は対話型のみ理解度に低い優位傾向が見られた。主観評価では、使用シーンごとに異なり、解説者がいる場合には対話型がむしろ好まれ、解説者なしの場合にはマンガのコマに解説があるものが好まれた。むしろ好まれる傾向と理解とに差があることがわかった。 絵とセリフとの配分は、ベースとなる教材よる差があると考えられるものの、ストーリーを成り立たせるためのセリフと内容をわかるためのセリフでは、ストーリー部分はある程度絵に任せてセリフとして削減するほうが「内容に関する知識がないものに対してはストーリーセリフを削減すると理解度が5%水準で低い有意差が出て、知識がある場合には逆に5%水準で理解度が増す有意差がある」ことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で、実験環境が整わず、前年は研究に支障をきたして遅延した。本年はその遅延を挽回できるほどにはならなかったが、年度内計画としては予定通りに進んだ。本研究は、被験者属性が大切なため、ネット調査が履行できず、実験環境を整えて履行した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も実験環境を整えつつ、実験を遂行する予定である。また、成果発表に関しては、本年度できなかったので、今後は行う予定である。
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Causes of Carryover |
国際会議発表を当初予定していたが、遅延の結果、当該年度内にまとめきれなかった。本年度は追加実験を含め、体外発表をする予定である。
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