2020 Fiscal Year Research-status Report
Study of programming-learning environment using pseudo natural language with description fluctuation
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19K03018
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
前田 利之 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (70320041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若谷 彰良 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (60330403)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 擬似自然言語 / プログラミング環境 / 記述のゆれ / 漢数字 / 多国語化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、初学者教育を意識し、さらに教育だけでなく実用にも使える疑似自然言語プログラミング環境を構築することである。本研究では、極力漢字仮名以外の記号を使わないようにし、かつ記述のゆれを許容するプログラミング環境を構築し提供することで、初学者の学習を支援するとともに、教育だけでなく実用性も持つことを追究する。本研究では、最近注目されているプログラミング言語 Python をベースとして、Python へのトランスレータとして実装することで、Windows, Linux, macOSといった環境に依存しない実装を可能とする。 本年度は前年度に十分取り組めなかった表記の揺らぎについてのデータ収集とその対応をすすめようとした。それらの中で、特に漢数字表記処理については抜本的な改善を行なった。従前のシステムでは基本的に正規表現による書き換え処理を基本としていたが、たとえば「二十」は単純な書き換え処理では「210」となってしまっていたので、本来の「20」とするために、漢数字に対しては前処理としてスタックをもつ解析エンジンを構築し、適用した。それを受けた予備実験では、表記の揺らぎのほかに、プログラムの記述の容易さについての評価を中心に小規模ではあるがデータを収集した。 平行して、多国語処理の試みとして、当初は英語対応を考えていたが、本年度は中国語話者学生とともに、中国語化の実装を一部についてすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍がなかなか収束せず授業についてもオンラインが主流となり、研究補助の学生をなかなか確保できず、「記述のゆれ」の収集などがまだ十分に出来ていない。なので、当初予定していた「記述のゆれ」の対応もなかなか進めておらず、よって実証実験をおこなう段階には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍が収束した場合、しない場合についてのプランを再度練りなおし、状況に応じてまずはシステムの改良をおこない、実証実験につなげていきたい。あわせて他言語対応についても積極的に方策をたて推進していきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により活動の制約が大きく、予定通りの研究が推進できなかった。
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