2023 Fiscal Year Annual Research Report
Designing and reflecting classes by the Revised Taxonomy Table
Project/Area Number |
19K03035
|
Research Institution | Kunitachi College of Music |
Principal Investigator |
中西 千春 国立音楽大学, 音楽学部, 教授 (30317101)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川井 一枝 宮城大学, 基盤教育群, 教授 (40639043)
中西 穂高 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00567399)
生田 好重 (白石よしえ) 近畿大学, 全学共通教育機構, 准教授 (50455036)
沢田 千秋 国立音楽大学, 音楽学部, 准教授 (50816387)
中尾 桂子 大妻女子大学短期大学部, 国文科, 准教授 (20419485)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | ブルーム教育目標改訂版 / タキソノミー・テーブル / 認知プロセス次元 / 知識次元 |
Outline of Annual Research Achievements |
学生の主体的で深い学びの推進が求められている昨今,まず教師が自身の授業デザインや発問の意図を深く内省し,授業改善力を向上させる必要がある。Bloomが開発した『教育目標のタキソノミー』は主に教育目標や評価の指標として,その『改訂版』は教育目標・評価と授業デザインの指標として,出版後数十年を経ても,アメリカ,アジア,日本でも広く参照されている。本研究の目的は,Bloomの『教育目標の分類体系:認知領域』の『改訂版』(Anderson & Krathwohol 編著)の本来の意図を正確に読み取るために,まず,『改訂版』が日本の読者に正確に理解を得られるように翻訳をすること,及び,教師が『改訂版』のタキソノミー・テーブルを授業改善のツールとして活用する可能性を探ることである。2023年度は,初年度より取りかかっていた『改訂版』の翻訳を完成し,出版した。ワークショップを開催し,改訂版の編著者の一人であるローリン・アンダーソンがインタビューに答えたビデオを分析し,ブルームのタキソノミー改訂版の背景と著者の意図を探った。アンダーソンは,タキソノミーが単なる教育目標設定ツールではなく,教育プロセスの分析と評価のためのツールとしての役割を強調している。また,大学生を対象にタキソノミー・テーブルを実践で活用し,その可能性を検証した。一般的には教員用ツールとして認識されるタキソノミー・テーブルだが,自己省察に用いることで学生用ツールとしての可能性もあると考える。教育界における認知度は高いのに,なぜ日本におけるタキソノミー・テーブルの活用事例が少ないのか。タキソノミー・テーブルは古くて新しい。教育が大きく転換し,探求的な学びが求められる今こそ,タキソノミー・テーブルを見直し,教育現場に取り入れる方法を探った。
|
Research Products
(2 results)