2020 Fiscal Year Research-status Report
学校図書館における教科学習のための教員支援に関する研究
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19K03038
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
大平 睦美 京都産業大学, 文化学部, 教授 (70633329)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教員支援 / 教科学習 / 学校図書館 / 遠隔レファレンス / 公共図書館 / 教育ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
教科学習における教員へのサポートが可能となるよう千葉市立中央図書館(学校用団体貸出・一般・児童・管理事務)、分館(1館)、公民館(1館)、千葉市立小学校・中学校をつなぐ教育ネットワークを構築している。先述の各館、各学校にタブレット端末を配置し、教科学習で児童生徒が学校図書館を使った調べ学習や、教員の教材研究も随時対応できるように「遠隔レファレンス」を可能にする。学校司書が不在であっても、学校図書館に資料がない場合でもタブレット端末のTV会議システムを使ってつながり、情報交換が可能である。また、これまでは教員が図書館の資料を授業などで利用しても図書館にその資料についてフィードバックすることはなかったが、日本事務器と協力し同社が開発したアプリケーションBOOKMARRYを学校図書館と教科学習用に改良し、利用した資料について教科、単元、学年や感想などを書き込み、書き込まれた内容も含めネットワーク内で閲覧、検索を可能とすることで資料の活用が有用に活用できるようにする。尚、コロナウィルス感染拡大のため小中学校が1学期間休校していたことにより各施設へのタブレット端末配置は2021年5月になる予定である。これについては2020年5月QQML(International Conference on Qualitative and Quantitative Methods in Libraries)、同年7月には、千葉市の学校図書館と図書館の現状について、IASL(International Association of School Librarianship)で口頭発表を行う予定であったが学会が中止、延期されたため2021年6月IASL(オンライン)で口頭発表の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
千葉市立小学校・中学校がコロナウィルス感染拡大防止より令和2(2020)年度1学期を休校していたことから研究協力の依頼を控える必要があり、ネットワークの構築が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
千葉市立中央図書館(学校用団体貸出・一般・児童・管理事務)、分館(1館)、公民館(1館)、千葉市立小学校・中学校にタブレット端末を配置し、アプリケーションとTV会議システムを活用した遠隔レファレンスを実施する。TV会議システムによるネットワーク内のミーティングは適宜可能とし、1ヵ月に1度研究代表者を含めた担当者全員でのミーティングを実施し、遠隔レファレンスの現状や効果、課題について議論し改善していく予定である。将来的には学校司書の配置がない学校における学校図書館を活用した教員支援に繋げたい。
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Causes of Carryover |
千葉市立小学校・中学校がコロナウィルス感染拡大防止より令和2(2020)年度1学期を休校していたことから研究協力の依頼を控える必要があり、研究校の決定、機材導入の遅れなどネットワークの構築が遅れたため、令和3(2021)年度は千葉市立中央図書館(学校用団体貸出・一般・児童・管理事務)、分館(1館)、公民館(1館)、千葉市立小学校・中学校にタブレット端末を配置し、検索用のアプリケーションとTV会議システムを活用した遠隔レファレンスを可能とし、随時TV会議システムによるネットワーク内のミーティングが出来るようにすることと、1ヵ月に1度研究代表者を含めた担当者全員でのミーティングを実施し、遠隔レファレンスの現状や効果、課題について議論し改善していく予定である。
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