2022 Fiscal Year Annual Research Report
学校図書館における教科学習のための教員支援に関する研究
Project/Area Number |
19K03038
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
大平 睦美 京都産業大学, 文化学部, 教授 (70633329)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学校図書館 / 教科学習 / 教員支援 / 資料評価 / 公共図書館 / 教育ネットワーク / アプリケーション / 図書館資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナのため2021年秋から、千葉市立中央図書館、椿森中学校、弁天小学校においてIpadとアプリ「BOOKMARRY」を利用し、中央図書館では量的研究として、中央図書館が所蔵する千葉市立小中学校のためにセットされた学習用資料64セットの利用者にセットされている図書の内容について利用状況の調査をGoogleフォームによるアンケートと、BOOKMARRYでのレビュー評価によって行った。椿森中学校と弁天小学校においては、各学校での授業支援についての記録をとることで各学校における質的研究として評価することができた。これまで資料を提供する側である図書館または学校図書館担当者は、提供後の資料の利用について知ることはほとんどなく、資料の貸借のみで、授業担当者とその後の評価を供することはなかったが、本研究により、資料提供側と資料を授業で活用する授業者(教員)が資料の評価をし、共有することで、資料提供を変化させ(中央図書館の場合はセット資料の内容の見直しと改善)を図ることができた。資料の提供を共有するだけではなく、オンラインによるミーティングを行っていたこともあり、タブレットを利用しての、教員と図書館員のコミュニケーションツールとして活用できることがわかった。その内容については2022年5月日本図書館情報学会春季研究大会で発表、同年11月の図書館情報学会研究大会においてはシンポジストとして成果を発表した。 2022年度には、千葉市立鶴沢小学校が協力校として参加し、2つの小学校の資料活用について共有することで、双方の教員の授業の変化(改善)に役立てることができた。 また、国際学会(2019年、2021年(オンライン)、2022年)での発表ができた。その他、フランス教育の現状と、公教育におけるコメニウスの役割、インドの数学教育について研究することができた。
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