2023 Fiscal Year Annual Research Report
リメディアル教育としての反転学習に対する不安に応じたファシリテーション技法の研究
Project/Area Number |
19K03068
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
吉田 広毅 関東学院大学, 国際文化学部, 教授 (40350897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 晃 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 教授 (70364495)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 反転学習 / リメディアル教育 / ファシリテーション技法 / 学習不安 / 自律的学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、(1)リメディアル教育としての反転学習に対する学習不安の分析と反転学習不安尺度の作成、(2)反転学習における学習不安に対応したファシリテーション・マニュアルの作成、(3)学習不安に対応したファシリテーションによる反転学習の促進を目的として行われた。 研究最終年度であった2023年度は、どのようなファシリテーションがリメディアル教育としての反転学習に対する不安が高い学習者を援助し、課程での自律的な学習と大学での協働的なペア・グループ学習から成る反転学習を促進し得るかという問題を扱った。すなわち、学習不安と学習場面の相違に対応した、特定化されたファシリテーションが効果的に働くことを実証実験によって検証した。具体的には、リメディアル教育としての反転学習を実施し、そこでの学習マネジメントとしてのファシリテーションの効果と外発的報酬としてのファシリテーションの効果を検証した。手続きとしては、①反転学習の実践と学習マネジメント型ファシリテーションの実施(第1回):4ヵ月(4~7月)、②学習の形成的評価と改善:2ヵ月(8~9月)、③反転学習の実践と外発的報酬型ファシリテーションの実施(第2回)、④実践結果の分析考察:2ヵ月 (2~3ヵ月)という流れで研究を実施した。 研究の結果、ファシリテーターの学習マネジメント、外発的報酬により、リメディアル教育としての反転学習における課題達成率が有為に促進されることが示唆された。ただし、外発的報酬の導入により、学習継続率に課題が生じることも示唆された。
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