2022 Fiscal Year Annual Research Report
遊休資源を利用して高スケーラビリティを実現するe-Learningシステム
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19K03081
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
川村 尚生 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (10263485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 健一 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (30399670)
菅原 一孔 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (90149948) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | e-Learning / 分散システム / 遊休資源 / ストレージ |
Outline of Annual Research Achievements |
e-Learningシステムは通常時とピーク時で必要な性能が大きく異なり、拡張性が必要である。教育機関においては、事務作業等に使われている多数のPCが、ストレージやCPUを持て余した遊休PCとして存在する。これらの遊休PCを活用して、e-Learningシステムに費用負担なしで高い拡張性を与えることが、本研究の目的である。 最終年度においては、昨年度までに開発したe-Learningシステムを、80台程度のコンピュータを用いて性能評価した。また、研究代表者の所属する学科の3年生に閲覧させるための研究室公開動画を用いて実証実験し、実利用においても問題なく動作することを確認した。また、自動テストシステム、可視化システム等において、テストできる項目を増やしたり、可視化できる項目を増やしたりといった改良を行った。 期間全体を通じた第一の研究成果は、遊休PCがe-Learningシステムに動的に参加・離脱する手法を開発したことである。遊休PCについては、ノートPCのパネルを閉じてスリープさせる等、システムから見れば必要な手順を踏まない不正離脱が一般的に行われる。この場合、コンテンツの消失および遊休PCの状態不整合が問題となる。遊休PCがスリープからレジュームしたとき、自分自身は離脱したとは思っていない一方で、システム側は離脱と判断していることが状態不整合である。本研究ではこのような状況に対処できる手法を開発した。 分散システムを開発するための環境構築手法の開発が第二の成果である。分散システムでは、台数を増やして実験を行ったり、台数を増やしても性能が上がらない場合に、ボトルネックを調べるのが大変な作業となる。また、多数のコンピュータを用いて自動テストを行ったり、得られたログを可視化したりする仕組みも欠かせない。このような開発環境について、広く分散システム全般に対して適用できる知見が得られた。
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Research Products
(3 results)