2021 Fiscal Year Annual Research Report
集団の学習履歴を基に支援するものづくり協働学習ファシリテーションシステムの開発
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19K03102
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
千田 和範 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (30342562)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 協働学習 / プログラミング / タンジブルデバイス / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は予定通り他の協働学習への対応と入力インターフェースの強化を行った.2021年度から中学校で新学習指導要領の実施が始まっている.この要領の技術分野(計測と制御)では「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決」「計測・制御のプログラミングによる問題の解決」へと改定された.このためプログラミング課題を新しく検討する必要があるが,プログラミング言語を用いた課題解決では言語習得の難易度の高さが挙げられる.そこで新しい協働学習への対応として,プログラミング言語の理解を必要としない非言語型の入力ツールを用いて新学習指導要領に対応する「ネットワーク」「双方向性」を満たす協働学習用教材の開発を行った. 本教材は中学生でも比較的イメージしやすいと考えられるスマートフォンなどを用いて家電製品をネットワーク経由で遠隔操作するスマートハウスを扱うこととした.スマートハウスモデルの家電模型の動作・停止の制御を新規開発したQRコードを用いた非言語型入力インターフェースであるフローチャートブロックによって行っている.前年度までの協働学習用教材はキーボードからの数値入力を主としていたが,このフローチャートブロックによってイメージによる直感的な入力が可能となった.また解析する際のメリットとして分類が難しいデータの入力がなくなったため,知識の継承がどの様に行われていくかといった分類作業が容易になった.なお,今回はフローチャート図をベースにした入力インタフェースを開発したが,最近の授業は統一モデリング言語を基にすることが増えつつある.よって今後の教材の展開のため統一モデリング言語に準拠する方法についても検討が必要である.
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