2019 Fiscal Year Research-status Report
STEM領域での問題解決能力育成と評価についての研究
Project/Area Number |
19K03106
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)
吉永 契一郎 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (70313492)
斉藤 準 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90757668)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | STEM教育 / アメリカの教育制度 / 大学入試 / イノベーション教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
STEM教育にとって問題解決能力の育成は最大の課題の一つである。STEM教育に表れる問題には様々な種類があり、それらが学生が社会で必要な様々な問題解決スキルの育成に関わってくる。問題解決については様々な研究がなされているが、高校生、大学、あるいは大学入試を通じて、それらがいかに用いられているかを知ることは、重要である。本年度は、主としてアメリアでの問題解決能力育成のスキルについて、視察研究を行った。 2019年9月19日に、ミネソタ大学を視察した。ミネソタ大学は、コンテクストリッチ問題(内容豊富な問題)を使うことで有名である。すなわち、日常に表れる具体例の中の問題を、豊富な情報の中から必要な情報を取り出していく。これは動機付けに有用であるだけでなく、日常のほとんどの問題解決に必須でもある。難易度をかえて、クリッカーのクイズやグループ討論会など様々な用いられ方をしているのが確認できた。 Nuova School, College Preparatory School,Henry M, Gunn High schoolでは、日本のような指導要領の縛りが少なく、様々な選択科目があり、大学レベルの内容、イノベーション教育などが用意されていた。例えば、アメリカでは、大学レベルの内応は通常APクラスで開講されるが、Nuova SchoolやCollege preparatory Schoolでは、通常の授業科目の中で行われており、さらに生徒の興味に応じて大学レベルの内容がある。また、Nuovaでは、イノベーション教育のために、実験や製品などをデザインすることも行われている。これらの報告は、論文として発表している。 8月にはWERA Meetingで、分離融合型教育での問題解決について報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は、アメリカでの問題解決実践の視察研究が主な課題であり、概ね達成できた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、イングランドやスコットランドのテスト提供機関への視察を予定していた。しかし、新型コロナウイルスの拡大のために、当初の予定を先送りにし、別の方策をしていく必要がある。現在、大学では、オンライン授業が主流となっている。そのため、海外の大学でh、オンラインでの教育の中で、問題解決能力をどのように習得させていっているのかを調査研究することは、非常に重要な研究課題である。今後は、テスト機関の調査だけでなく、オンライン教育の調査も行って行く。
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