2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of a co-creation model in science and technology communication
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19K03134
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥本 素子 北海道大学, 大学院教育推進機構, 准教授 (10571838)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 科学技術コミュニケーション / STEAM / 市民 / マルチモーダル思考 / 分かち持たれる認識主体性 / 参加型展示 / 連句的コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では本年度、これまでの研究をまとめる書籍を出版し、これまでの活動を振り返り、その要素を抽出する作業を行った。 科学技術のイノベーションはこれまで開発者主導で行われてきた。チャットウェイら(2017)によると、社会的課題や環境的ニーズからイノベーションを駆動するボトムアップのイノベーションモデルである。近年はこのイノベーションモデルを参考に、開発初期段階における科学技術コミュニケーション、それを上流工程への関与(upstreaming engagement)が注目されている。社会的、倫理的、将来的な配慮を有したイノベーションプロセスとして認識されている、責任あるイノベーション(Responsible Research and Innovation:以下RRIと略す)において、この上流工程への関与は重要なプロセスの一つとして位置づけられている。 本研究では、そのような上流工程における科学技術コミュニケーションにおいて、展示によって、人々の意見を連句的に紡いでいく「参加型展示」と哲学的な問いを含んだ「STEAMワークショップ」の開発を行った。「参加型展示」は上流工程での参加における課題であった一部の人しか参加しないという点と、多様な価値観を短期間で表明する仕掛けについて検討していった。「STEAMワークショップ」では、問いに対する主体性を引き出すしかけについて検討していった。 最終年度にはこれらの検討を、2冊の書籍にまとめ、共創的課題創出のための科学技術コミュニケーションについて、その理論的背景とコミュニケーションの設計について整理した。
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Research Products
(3 results)