2021 Fiscal Year Annual Research Report
進化の理解に基づいた「生物の共通性と多様性」の見方ができる教員の養成に関する研究
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19K03150
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
山野井 貴浩 文教大学, 教育学部, 准教授 (40567187)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 進化 / 教員対象調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、進化に関する知識や進化の受容の度合いが進化の単元の授業の充実や進化以外の単元における進化の視点での授業の実施へと繋がるかを明らかにするため、高等学校教員対象の質問紙調査を行った。その結果、高校生物教員64名から回答を得ることができた。また今年度は教員対象の調査結果と比較するため、進化の受容と知識については、一般市民152名を対象とした調査もWEBアンケートの形で実施した。 進化の授業の充実度は,進化の各単元における観察・実験の回数,探究活動や標本を用いた説明の頻度などを5件法で尋ね,得点化することで算出した.授業の充実度に影響を与えうる要因として,進化の受容,進化の理解,教員歴を想定した.進化の受容と理解については海外で開発された尺度(MATEおよびKEE)を翻訳して利用した. 回帰分析の結果,進化の単元の授業の充実度、および進化以外の単元における進化の視点での授業の実施に影響する要因を見出すことはできなかった.進化の授業では観察・実験や探究活動がほとんど行われていないことが示唆され,また95%以上の教員は教材不足を感じていたことから,進化の授業を充実させるためには,教育現場で利用しやすい教材を普及させることが必要と考えられる.全体としては、教員の進化の受容や知識は市民よりも高かったものの、教員であっても理解や受容が不十分である項目が見られたため、その点を補う教員研修や教員養成プログラムの開発も必要と考えられる。
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Research Products
(6 results)