2022 Fiscal Year Research-status Report
説得と金融行動の心理学に基づく絵画刺激による特殊詐欺被害対策
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19K03213
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
佐々木 美加 明治大学, 商学部, 専任教授 (90337204)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 説得 / 心理的リアクタンス / 金融行動 / 金融心理尺度 / 絵画認知 / 感情 / 特殊詐欺対策 / 詐欺脆弱性 |
Outline of Annual Research Achievements |
計画していた研究については,新型コロナウイルス感染症の流行のため,2022年の間は高齢者を含む社会人を対象とする実験を実施することができなかった。その後2023年3月にようやく社会人を対象とする実験を行った。しかし実験期間が限られており,分析に必要なデータ数を収集することができなかった。引き続き実験データの収集を行う予定である。 実験データの分析枠組みとしては,金融心理尺度の得点,投資したい金融商品の傾向,金融知識,社会的価値感,ワーキングメモリの要因が詐欺脆弱性に与える影響を検討する。 絵画刺激の影響については,新型コロナウイルス感染症の影響で,実験をする期間が限られて条件ごとの度数が少ないため,引き続き実験を行い,当初計画していたデータ数を収集する計画である。 最終的にインターネットを用いた実験で見いだされた絵画刺激による詐欺脆弱性に対する影響が,実験室実験でも同様に見いだされるかどうかを検証する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた実験は,新型コロナウイルス感染症の流行のため,年内は全く実施することができなかった。年度末の3月に予定していた実験の一部を行ったが,必要なデータ数はまだ集まっておらず研究計画は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画としては,2022年度に実施した社会人実験で不足したデータを集めるため,引き続き実験を行う計画である。もし再度新型コロナウイルスによる感染症が拡大した場合は,web調査も視野に入れて研究を遂行していく方向である。
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Causes of Carryover |
昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で,高齢者を含む社会人を実験参加者とする実験は,ごく限られた期間内でしか行うことができなかった。今年度は,新型コロナウイルス感染症のパンデミックも収束に向かい5月11日以降,新型コロナウイルスが5類に変更されたことによって実験は計画通りに進められると考えられる。ただし,再度新型コロナウイルスのパンデミックで行動制限が必要な事態になった場合は遅れる可能性がある。
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Research Products
(3 results)