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2023 Fiscal Year Annual Research Report

準限界集落に居住する高齢者のライフスタイルの解明、及び心理社会的支援モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 19K03237
Research InstitutionMejiro University

Principal Investigator

河野 理恵  目白大学, 心理学部, 教授 (40383327)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河野 保子  人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (80020030)
中島 紀子  人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (20325377)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords準限界集落 / 高齢者 / 生活満足度
Outline of Annual Research Achievements

2023年度分の研究として、A県B地区の準限界集落に居住する高齢者のライフスタイルの様相(タイプ)を明らかにし、生活満足度などの心理的特性との関連を検討するために質問紙調査を行った。65歳から95歳までの414名(男性156名、女性258名)から回答が得られ、前期高齢者は197名(男性75名、女性122名)、平均年齢は69.9歳(SD=3.0)であり、後期高齢者は217名(男性81名、女性136名)、平均年齢は82.5歳(SD=5.1)であった。分析の結果、地域の活動や趣味など何事にも積極的に関わっている高齢者は消極的な高齢者に比べて、日常生活で他者との関わりを感じており、生活満足度が高かった。
また、準限界集落を管轄する行政職員2名にもインタビューを行い、現在の準限界集落の状況を理解するとともに、身体的(疾病、フレイル予防など)、社会的(地域での活動、交通手段など)、心理的(精神的健康や他者とのつながりなど)側面から高齢者の生活支援で求められることについての検討を行なった。
研究期間全体のまとめとして、準限界集落に居住する高齢者の生活満足度を高め、孤独感を低減させていくためには、地域的活動を行う社会的なライフスタイルや他者とのつながりを感じることができる心理的ライフスタイルが重要であることが明らかになった。そのため、地域において住民同士が関わり、心の交流ができるような場を提供していくことが必要であると考えられた。その際、前期高齢者と後期高齢者の心理的・社会的ライフスタイルの特徴には違いが見られるため、それぞれに対応した支援が求められることが示唆された。また、高齢者においては身体的側面が上記2つのライフスタイルに影響を及ぼしやすいことから、今後、行政などが住民参加型の健康を維持する取り組みを行っていくことも重要である。

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Published: 2024-12-25  

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