2020 Fiscal Year Research-status Report
Cultural scripts in children's storybooks and the mediating role of parents: Comparisons among Japan, China and the U.S.
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19K03238
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
向田 久美子 放送大学, 教養学部, 准教授 (70310448)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | スクリプト / 比較文化 / 物語スキーマ / 児童書 / 内容分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本と米国については、代表的な絵本・児童書をそれぞれ150冊程度入手したものの、中国についてはまだ十分な資料を得るに至っていない。現在、入手した絵本・児童書の特徴を見出すべく、内容を精査しているところである。また、各文化圏に特有のスクリプトを見出すためのコーディング・スキーマを開発している。コーディング・スキーマは、先行研究に倣って、登場人物、経験と出来事、エンディングを中心とする予定である。 ざっと目を通したところでは、米国の絵本・児童書にはハッピーエンドが多いほか、個に焦点を当てた作品が多いこと、日本の絵本・児童書にもハッピーエンドが多いものの、死や別れといった悲しいエンディングも見受けられること、個よりも仲間関係に焦点を当てた作品が少なからず見受けられること等、先行研究と一致する傾向が示唆されている。今後、中国の児童書についても検討し、最終的なコーディング・スキーマを確立し、コーダーの訓練・コーディングの実施へと研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年8月~2020年12月まで研究代表者が病気療養中であったため、研究活動を中断せざるを得ない状況であった。2021年1月より仕事に復帰し、遅れを取り戻すべく作業に着手しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度中に、少なくともコーディング・スキーマの確立とコーダーの訓練、実際のコーディングを終えることを目標とする。保護者を対象としたウェブ調査については、コーディングが終わり次第、着手することにする。
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Causes of Carryover |
研究代表者が病気になり、予定していた研究活動を遂行できなかったため。
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