2022 Fiscal Year Annual Research Report
Longitudinal study on emergence of developmental disorder and mother-infant relationship from birth to two years olds.
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19K03241
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
池邨 清美 (近藤清美) 帝京大学, 文学部, 教授 (80201911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 俊 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (10617971)
早川 友恵 帝京大学, 文学部, 教授 (60238087)
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
木原 久美子 帝京大学, 文学部, 教授 (70266279)
稲垣 綾子 帝京大学, 文学部, 講師 (70823178)
實吉 綾子 帝京大学, 文学部, 准教授 (90459389)
笠井 さつき 帝京大学, 付置研究所, 教授 (70297167)
黒田 美保 帝京大学, 文学部, 教授 (10536212)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アタッチメント / 発達障害傾向 / 親子関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,新型コロナウィルス・パンデミックが3年目となり,年度当初においても先が見通せない状況であった。その中で,研究代表者が健康を害して研究活動が滞ることとなり,研究分担者もそれぞれの別の研究課題を抱えて本課題に携わることが難しくなり,2022年度において研究活動はほとんどストップしてしまった。再度の延長の可能性もあったとはいえ,コロナ禍の状況が見通せなかったこともあり,今年度で研究を断念することにした。 そうした中でも,オンラインによる海外の研究者との情報交換は可能であり,これまでのデータを分析したり研究動向を調べることでかろうじて研究発表を続けてきた。とりわけ,発達障害児におけるアタッチメント形成の問題は実践の場においても注目されている事柄であり,この点に関して内外の研究成果をまとめて発表した,また,わが国のアタッチメントの評価方法には疑義があったが,この点についても決着を見る知見をまとめることができた。2022年度において各学会はオンラインの大会であり,学会発表に伴う旅費がかかることはなかった。 さらに,研究分担者が発達障害とアタッチメント,親子関係のキーワードで研究を展開し,発達障害傾向がある子どもで問題になっている睡眠に焦点を当てて成果をあげた。 本課題研究での成果は十分ではないが,研究分担者がそれぞれの研究課題を追究し,発達障害とアタッチメント・親子関係について,問題を設定して研究を展開し始めている状況であり,この分野での今後の研究成果が期待できる。本課題研究による直接的な成果はわずかであるとしても,敷衍効果が生まれ,学界への寄与ができたとは言えるだろう。
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