2021 Fiscal Year Research-status Report
児童期における関係特性的な「怒り」・「悲しみ」理解と調整の発達
Project/Area Number |
19K03258
|
Research Institution | Shiraume Gakuen University |
Principal Investigator |
江上 園子 白梅学園大学, 子ども学部, 准教授 (10451452)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 優生 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (40612320)
久津木 文 神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 教授 (90581231)
冨田 享子 (神井享子) 愛媛大学, 教育学部, 講師 (70908920)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 児童期 / 怒り / 悲しみ / 感情理解 / 感情調整 / 関係特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、児童期における「怒り」と「悲しみ」の感情理解と調整を関係特性的要因に着目して縦断的に明らかにすることである。しかしながらコロナ禍の影響により、対面でのデータ収集が困難になったことから、研究計画の変更を余儀なくされた。そのため、急遽、2年生から5年生までの縦断研究を、2年生時と5年生時は対面でのデータ収集を予定通り行うが、3年生時と4年生時は別コホートで遠隔でのデータ収集というように変更を加えることとした。遠隔によるデータ収集では、取得可能なデータが限られてしまうことから、何度も協議を重ねた。具体的な2021年度の研究実績としては、下記の3点が挙げられる。
①研究計画後半の研究実施についての変更を提案・研究者間での確認・決定にかかわる打 ち合わせを複数回行った。 ②学会発表を複数回行った(日本発達心理学会第33回大会にて筆頭発表1,それ以外2)。 ③予備研究として収集したデータを論文化し、投稿した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響により、対象児への対面データ収集が困難であった。それに加えてコロナに関連する校務の増大により、なかなか研究を計画通りに進められなかった。そのため、遠隔実験の準備や打ち合わせ、学会発表などをおもに遠隔で行うことに終始した。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は第一に、縦断研究として小学2年生時にデータ収集した対象児たちが小学5年生になっていること、コロナ禍の影響も現時点では小さくなってきていることから、小学5年生40名程度のデータ収集を行う。収集データは2年生時と同様である。 次に、来年度から2年計画で行う、遠隔での予備実験も行う。今年度の打ち合わせで、遠隔でのデータ収集が可能なものを用意し、実際に来年度始まってすぐに開始できるようにする。 同時に、研究のアウトプットについても学会発表・論文投稿ともに行っていきたい。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、まずコロナ禍の影響を受け、当初に予定していた対象児へのデータ収集ができなかった点が挙げられる。次に、学会発表がオンラインでのものとなったこと、研究の打ち合わせも同様にオンラインでのものに設定したことなども含む。 2022年度は対面でのデータ収集や研究者同士の打ち合わせや研究発表を予定している。そのため、資金は協力児への謝礼や研究者の旅費などに充てる。
|