2020 Fiscal Year Research-status Report
Assessment on understanding and grasping of an emotional relationship between ASD child and caregiver
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19K03299
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
堤 俊彦 大阪人間科学大学, 心理学部, 教授 (20259500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 絵里子 目白大学, 心理学部, 専任講師 (40707692)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 情緒応答性(EA) / アタッチメントQソート法(AQS) / ASD児 |
Outline of Annual Research Achievements |
20年度に予定してい研究は、情動応答性(EA:Emotional Avairability)の観察実験を行いその結果をアタッチメントQソート法(AQS)によって比較分析することであった。しかしながら、20年度においては4月のコロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言後は、すべての行動観察を停止せざるを得ず、新たなデータが取れないまま観察研究はストップしている。そこで、本年度は、これまでの5ケースを対象に、QSにおける定型発達児群と療育群を比較検討した。予備研究においては、AQSにおける定型発達児群と療育群による比較では全ての項目で、療育群が定型発達群を大きく下回る結果となった。療育に通う幼児たちのアタッチメントの形成には、困難を伴うものであることが明確であるとわかった。AQSの下位項目とEASの下位項目のいくつかの項目で有意な相関がみられたことから、AQSを用いたアタッチメントの評価は、いくつかのEASと同様に値と同様の指標となる側面をもつことが分かった。コロナの影響が薄れ観察実験の再開を待ってデータ数を増やすことでこれらのデータの信頼性をより高めていく必要がある。20年度はさらに、AQSの信頼性・妥当性を検討するためのEAとAQSの関連性についてのレビューを行った。レビュー研究の目的は、アタッチメントの視点を臨床実践に適用させる上で必要となる実証的なアセスメントのあり方について検討することにあった。まず最初に、情動応答性(EA)の視点から母子のアタッチメントのアセスメントについて最近の研究のレビューを行い実証性を確認した。次に、情緒応答性スケール(EAS)を用いたアセスメントを基準として、アタッチメントQソート法(AQS)によるアセスメントの有効性についてのレビューを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
20年度はEAの観察実験を行い、その場面にAQSを適用し、実証性が確立されているAQSのアタッチメントアセスメントのデータを比較することでAQSの信頼性を検討する予定であったが、コロナウイルスの影響により、ASD児のEAを行うべき機会が得られず、そのため研究はストップしたままである。21年度は、何よりもEA観察のデータ数を増やすことが必要となるが、コロナの影響は2021年の5月段階で緊急事態宣言が延長されるなど、データ取得の目処はたっていない。今年度の展望として観察者間の評定値を検証することでAQSの信頼性の検討が必要となるが、何よりも、EA観察のデータ数を増やすことがより信頼性の高いエビデンスの知見を得ることになるので、コロナの影響が納まるのを願うばかりである。
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Strategy for Future Research Activity |
20年度はEAの観察実験を行い、その場面にAQSを適用し、実証性が確立されているAQSのアタッチメントアセスメントのデータを比較することでAQSの信頼性を検討する予定であった。しかしながら、コロナウイルスの影響により、ASD児のEAを行うべき機会が得られず、そのため研究はストップしたままである。これまでのデータは健常群と療育群のAQSの比較において、全ての項目で、療育群が定型発達群を大きく下回る結果となっている。療育に通う幼児たちのアタッチメントの形成には、困難を伴うものであることがわかる。AQSの下位項目とEASの下位項目のいくつかの項目で有意な相関がみられたことから、AQSを用いたアタッチメントの評価は、いくつかのEASと同様に値と同様の指標となる側面をもつことが分かった。しかし、「母親への接触行動」と「母親への接近行動」は、EASのどの項目とも相関が認められなかった。これより、必ずしも母親への接触行動や接近行動が母親の肯定的な養育行動には影響を及ぼさない可能性が示唆される。今年度の展望として観察者間の評定値を検証することでAQSの信頼性の検討が必要となるが、何よりも、EA観察のデータ数を増やすことがより信頼性の高いエビデンスの知見を得ることになるので、コロナの影響が納まるのを願うばかりであるが、現状ではその可能性は極めて低いた。よって、今年度のコロナの状況によっては、研究期間の延長を申請する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大のための観察研究が制限されたことで、ほとんどデータ取りを行うことができなかっため、計上した費用の使用計画に支障が生じた。
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Research Products
(3 results)