2019 Fiscal Year Research-status Report
強迫症の認知行動療法における遠隔スーパービジョンの有効性の検討
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19K03308
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中川 彰子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (70253424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 栄司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)
加藤 奈子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (30837042)
中尾 智博 九州大学, 大学病院, 講師 (50423554)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 強迫症/強迫性障害 / 認知行動療法 / スーパービジョン / 治療マニュアル |
Outline of Annual Research Achievements |
<倫理申請> 初年度の本研究実施に当たり、強迫症に対する認知行動療法の治療者を増やすために遠隔でのスーパービジョンを行い、その効果を検証するという第一の目的のために、研究代表者の所属する千葉大学医学部の倫理委員会に倫理申請書を作成して提出し、申請が承認された。 <認知行動療法の専門学会での強迫症の認知行動療法の研修会の開催と参加者の募集> 専門学会に参加する認知行動療法のセラピストからの本研究の参加者を募ることとし、毎年行っている2019年8月30日~9月1日に中京大学で行われた日本認知・行動療法学会第45回大会で研修会を開催した。参加者に対して研修会自体についてのアンケートで評価をもらうと共に、本研究を紹介し本研究への参加者を募集した。これまでに認知行動療法で強迫症の治療を2ケース以上担当したという条件を説明したところ、応募が3名からあったが、いずれも、この条件を満たしていず、この条件に見合ったら応募するという返事を得た。 <他のルートからの参加者の募集> 関連学会において本研究のフライヤーを配ったりしたが、エントリーに結びつかず、3月に予定していた不安症学会の新型コロナウイルスのための中止の他、地方の研究会も中止になり、参加者数の増加が見込めない状況となったため、研究代表者の所属機関周辺での募集を開始し、現在まで2人の治療者が患者の同意も得てエントリーした。今後も新型コロナウイルス感染拡大などの影響で学会、研修会などでのリクルートだけでなく、多様な手段で参加者の募集を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度で、倫理申請の手続きに時間を要したことと、リクルートを行う予定であった認知行動療法の専門学会で思うようにリクルートできなかったこと、その後はその他の関連学会、地域での専門家の集まりなどが新コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となったことで計画していた方法での参加者募集の機会を失ったこと。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の参加者の募集方法についての計画では、専門学会やその他関連の集会で、スーパービジョンの希望者と対面しておくこととしていたが、新コロナウイルスの影響はまだ続くと考えられる。そこで本研究の参加者募集の内容をインターネット上で提示し、希望者に対し、遠隔で面接し、同意書などのやりとりは郵送で行うなどの方策を検討することとする。
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Causes of Carryover |
スーパービジョンに関する情報交換や参加者募集のフライヤーなどをお願いすることにしていた国内外での専門学会、研究会等への参加が都合により見送られることが重なり、講師への謝金、旅費等が使用できなかった。今後は学会等での研修会をオンラインで開催し、同時に強迫症の認知行動療法のe-learningのコンテンツを作成して、その最後に参加者の募集も含めるようにするなどを検討することとし、そのコンテンツの作成等の諸経費に出費する。
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