2020 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of characteristics of anxiety and effectiveness of cognitive behavioral therapy for anxiety disorder in Parkinson's disease
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19K03333
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西川 典子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70403813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新明 一星 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 脳神経内科診療部, 科研費研究員 (80745688) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 認知行動療法 / 不安症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病の不安症状に対して認知行動療法の有効性を検討する。 2020年度と2021年度では パーキンソン病の不安症状に対して認知行動療法の有効性を比較検討する予定としていたが、2020年2月からのコロナ禍により来院回数の多い対面式の認知行動療法は実施困難となった。そのため当初の臨床研究計画を変更し、対面式CBTをオンラインでCBTを実施する方法に変更した。オンラインCBTは米国を始め各国での実施経験があり、抑うつ、慢性疼痛、糖尿病などを対象に実施され対面式CBTと非劣性な結果が得られている。PDの不安に対するCBTをオンラインで実施する利点としては、在宅で実施でき、移動・通院しなくてよいことである。これは新型コロナウイルス感染の予防、また身体的な理由による通院困難、外出困難のあるPD患者にとっては参加しやすい手法であった。またPDではpeer-suport効果を得られやすいため、臨床心理士と1対1のCBTではなく、4人の小グループ制とした。CBTの有効性を検討するため比較試験としたが、被験者全員がCBTを受けられるように、waiting list方式による比較試験を設定した。 2020年7月末に当院倫理委員会の承認を受け、試験を開始した。1クール8人とし、2021年4月までに3クール24名のCBTが終了した。CBT実施中に軽躁状態により1名が中止となった。waiting期間に抑うつ症状により2名が中止となった。そのほかの21名は有害事象なく終了した。 2021年5月から9月にかけて、もう1クール8名を遂行し、計32名での結果解析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響により、対面式CBTからオンラインCBTに当初の計画を変更したが、パーキンソン病の不安をターゲットとしたCBTの有効性を検証する臨床試験は実施できている。予定通り進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、現在実施中の臨床試験を遂行する。研究結果をまとめ、解析する。
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Causes of Carryover |
2020年度と2021年度の2年間かけて同一の臨床研究を進めており、人件費の少額(1ヶ月の支払いに満たない)の残余が発生したため。
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Research Products
(2 results)