2019 Fiscal Year Research-status Report
脳機能画像を用いた慢性めまいに対するACTの効果予測因子と作用機序の解明
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19K03344
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
近藤 真前 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30625223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 明峰 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
蒲谷 嘉代子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50569259)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 持続性知覚性姿勢誘発めまい / 慢性めまい / 認知行動療法 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / 前庭リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、慢性めまい(持続性知覚性姿勢誘発めまい:Persistent Postural-Perceptual Dizziness:PPPD)患者に対するアクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and Commitment Therapy:ACT)の集団プログラムに関する無作為化比較対照試験、および本研究のACTと前庭リハビリテーション(Vestibular Rehabilitation:VR)を組み合わせた集団プログラムによる単群介入研究を継続しつつ、PPPD患者に対するACT+VRの集団プログラム前後におけるfunctional MRI検査の実施に向けての課題点の整理を行った。 無作為化比較対照試験においては、PPPD患者の18例の無作為割り付けを実施した。介入群にはACTとVRを組み合わせた集団プログラムを毎週1回120分×全6回実施し、対照群にはVRのセルフヘルプ・リーフレットを実施した。2020年度中に目標症例数に達する予定である。 並行して、本研究のPPPD患者に対するACTの単群介入研究を実施し、2019年度は8例についてACTとVRを組み合わせた集団プログラムによる介入を行った。そして、ACT施行前後のfMRI検査において、研究協力者と連携しながら、対象患者や撮影条件に関して協議した。無作為化比較対照試験の参加者にfMRIを実施することを検討したが、参加者の負担が大きいと考えられ、取りやめとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者のリクルートについて、順調にスクリーニングは行われているが、研究対象となるPPPD患者は2019年度の上半期は順調に推移していたが、下半期に入って結果的に少ない状況が持続している。季節要因等も考えられるが原因は不明である。 また、fMRIに関する研究協力者の多施設への異動があり、画像検査についての調整が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者のリクルートについて、状況を見ながら、周囲の医療機関等に案内を行い、研究協力を依頼する予定であるが、2020年春現在において新型コロナウイルス感染症の流行拡大が見られており、慎重に進める必要がある。 画像に関しては、他に調整可能な研究協力者、あるいは他の検査方法等を検討する。
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Causes of Carryover |
2019年度は学会出張が予定より少なく、またfMRI検査の調整を行っており実際に画像検査の実施がなくそのための費用がかからなかった。次年度以降、その費用に使用する計画である。
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