2022 Fiscal Year Annual Research Report
がん治療選好の国際標準ハイリスク志向尺度構成:日本知見の米英ブルガリアへの敷衍
Project/Area Number |
19K03366
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岸 侯彦 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (70286136)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | リスク知覚 / 意思決定 / がん治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は当初、令和元年から三年を予定していた.令和元年の目標中,日本,米国及び英国・勃国のがん患者の協力を得て質問紙調査の項目選定までは実現した.令和元年末より地球規模で新型コロナウィルスが猖獗を極め,四カ国にて,次の目的であったデータ収集は不可能であった.そのため,最終年度を一年延長した.令和五年五月現在,諸外国でCOVID-19対策が全廃され,本邦も同様の変化を期待し,補助事業期間延長中,データ収集による研究目的達成が望まれる.本課題申請書では,令和二年にデータ収集並びに国際学会発表を目標とした.それら目標遅延の挽回を,令和四年に試み,国際学会発表を行った.また、課題であった四カ国データ収集は、令和四年に端緒に着き、令和五年に実施を始めている.研究期間全体を通じて実施した研究の成果としては、国際学会発表に留まるが、成果と呼ぶべき研究活動(国際データ収集,比較データ分析)は,令和五年現在も進行中である.令和五年には,国際学会発表の継続,査読付き国際学術誌への論文投稿及び掲載,研究計画参加四カ国における国際シンポジウムの開催などが企画されている.加えて、研究計画参加四カ国中の英国研究者は、四カ国から収集したデータを「多母集団同時分析」即ちデータの母集団が異なることを 認めたうえで,集団間の回答傾向の差の有無を検証する分析法の新たな手法を開発中であり,この成果も令和五年には定式化を終え,令和六年以降は,国際学会発表並びに国際学術誌掲載を視野に入れた統計技法開発も進行中である.
|
Research Products
(1 results)