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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Development of rat behavior model of free-rider avoidance

Research Project

Project/Area Number 19K03387
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

畑 敏道  同志社大学, 心理学部, 教授 (50399044)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords不公平忌避 / 社会的行動 / ラット
Outline of Annual Research Achievements

最終年度には,レバーを押すことで自らは1個,他個体は1個あるいは3個の餌を得ることができる状況で,他個体が得る餌の数によって,レバーを押す行動に違いが見られるかについて検討する実験に着手した。しかし,予備的な分析では,他個体が得る餌の数によってレバー押し反応に違いは見られなかった。今後,さらに詳しくデータを分析する必要がある。
研究期間全体では,ラットを対象とし,不公平な報酬分配に対する忌避的な反応が生じるか否かを検討した。レバーを押すことで自らは餌を1個得られ,他個体は0個あるいは1個得られる条件では,他個体が獲得する餌数によってレバー押し反応数に違いは見られなかった。また,レバーを押すことで自らは餌を得られず,他個体が0個あるいは1個得られる条件でも,他個体が餌を得られるか得られないかによってレバー押し数や消去の速度に違いは見られなかった。一方でこの実験では,他個体が餌を1個得られる状況では,得られない状況よりも,強化子提示に至る反応(固定間隔強化スケジュールで強化可能期にレバーを押した試行の数)の消去は遅くなった。さらに場面をより単純にし,レバーを押しても自らは餌が得られないが,他個体が餌を得られるか得られない条件を設けた別の実験では,他個体が餌を得られる条件で,レバー押し反応数が多かった。
以上の結果は,自らの反応の結果得られる強化子の数が同じでも,その結果として他個体が得る強化子の数が異なることによって,動物の反応が異なることが示唆された。このことは,ラットが自らが得る報酬の量が同じでも,他個体が得る報酬に応じて通常とは異なる反応を示すことを示唆している。

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Published: 2022-12-28  

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