2021 Fiscal Year Research-status Report
Bosonization of quantum W superalgebra and its application to integrable system
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19K03509
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小島 武夫 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (80307800)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 変形W代数 / 自由場構成 / 2次関係式 / Twisted algebra / 双対性 |
Outline of Annual Research Achievements |
変形W代数 W_{q t}(g) (Twisted affine Lie 環 g=A_{2N}^{(2)})の2次関係式を考察した。 出発点は Frenkel-Reshetikhin による基本 Wカレント T_1(z) の自由場構成である。高次 Wカレント T_i(z) (i=2,3,4,...) の自由場構成を、2次関係式が存在すべきという必要条件から実現した。その際 Frenkel-Reshetikhin の自由場構成のゼロ・モードを適切に修正した。そして、高次 Wカレント T_i(z) の満たす2次関係式を書き下した。この2次関係式には、 Lie 環 g=A_N^{(1)} に対応する変形 W 代数の場合と異なり、パリティを保存しない項 T_{j-i}(z)が現れる。それに加えてカレントの間に「双対性」と呼ぶべき関係式 T_i(z)=Cons.T_{2N-i+1}(z)が存在することを見つけた。これらの結果はランク N=1 の場合 (g=A_2^{(2)})における既知の結果を特殊ケースとして含んでいる。この2次関係式と双対関係式を定義関係式として、生成元と関係式による変形W代数の定義(の候補)を与えた。これらの結果は論文(arXiv:2108.13883)にまとめ学術雑誌に投稿中である。さらに、変形W代数 W_{q t}(g) の2次関係式を affine Lie 環 g=B_{N}^{(1)} の場合に考察した。Frenkel-Reshetikhin による基本 Wカレント T_1(z) の自由場構成を出発点とした。ランク N が小さい場合に Twisted affine Lie 環 g=A_{2N}^{(2)} の場合に類似した2次関係式が存在することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画以上に進展している。研究計画に従い高次Wカレント T_i(z) の閉じた2次関係式を書き下しただけでなく、想定外のこととして、高次 Wカレント相互の双対性を見つけることができた。変形W代数の生成元と関係式による定義(の候補)を与えることができた。共形場理論のW代数においては、ランクが低い場合を除いて、生成元と関係式による定義は未解決問題である。変形W代数への一般化により、より簡明な取り扱いができることを期待している。
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Strategy for Future Research Activity |
変形W代数を更に一般化した枠組みまで、2次関係式や可換保存則を拡張することが可能であることが明らかになってきた。本研究ではそれらの新たな知見も取り入れて研究を進める。量子トロイダル代数から構成される、より一般化された変形W代数に対して、2次関係式や可換保存則の構成を行うこととする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため予定していた出張が中止となったため。
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Research Products
(4 results)