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2023 Fiscal Year Annual Research Report

可積分系のタウ関数と代数曲線

Research Project

Project/Area Number 19K03528
Research InstitutionTsuda University

Principal Investigator

中屋敷 厚  津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10237456)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
KeywordsKP方程式 / 特異代数曲線 / テータ関数 / 準周期解 / ソリトン / 頂点作用素 / 佐藤のグラスマン多様体
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、主に昨年度得られた結果について、あらゆる細部を検討しながら論文にまとめた。論文は専門誌に投稿中である。また、論文にまとめた内容については、名古屋大学大学院多元数理科学研究科における集中講義で講義した。論文にまとめた内容は以下の通りである。非特異代数曲線に対応するKP階層の解は、その代数曲線のテータ関数で表示される解であるが、その解にKP階層の頂点作用素を作用させて得られるKP階層の新しい解が研究対象である。昨年度までの研究で、このような解が代数曲線の退化に伴って現れることが観察された。そこで、話を逆転して、頂点作用素の作用により得られる解が、特異代数曲線に対応する解であることを次のようにして示した。(1)頂点作用素の作用により得られる解に対応する佐藤のグラスマン多様体の点を明示的に決定(2)得られた佐藤のグラスマン多様体の点の最初に考えた非特異代数曲線のアフィン環の中でのstabilizerとなる部分環を決定(3)この部分環の極によるフィルター付けを用いて射影スキームを構成(4)得られた射影スキームは最初の非特異代数曲線上のいくつかの点を同一視してできること、および、その正規化が最初の非特異代数曲線であることを証明(5)構成された射影スキーム上に階数1のねじれのない層を定義(6)頂点作用素構成で得られる解に対応する佐藤のグラスマン多様体の点がその層の大域切断のなすベクトル空間になっていることを証明。
論文では、さらに、頂点作用素の作用で得られる解は、最初に考えたテータ関数解(準周期解)を背景とするソリトン解を表していることについて議論をし、非特異代数曲線の種数が1の場合に、コンピュータシミュレーションで、解のグラフを描き、その証拠を与えた。
以上この補助事業期間中の研究により、KP方程式の準周期解の形状を決定する研究への道が開かれたと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] Introduction to Sato Grassmannian and theta functions2023

    • Author(s)
      Atsushi Nakayashiki
    • Organizer
      Seminar on Abelian Functions2023
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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