2019 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism of rapid sea surface temperature warming in the Kuroshio region and its impact on coastal environment
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19K03978
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
碓氷 典久 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (50370333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 成章 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 研究官 (20748074)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 水温トレンド / 長期変動 / 黒潮 / 海洋再解析 / 沿岸モデル / 急潮 / 暖水波及 |
Outline of Annual Research Achievements |
北西太平洋海洋長期再解析データFORA-WNP30を用いて、トレンド解析を行った。1982年から2016年までの35年間の水温トレンドについて、季節、海域毎の特徴について調べた。黒潮周辺の水温トレンドは、海面高度や流速のトレンドと良い対応関係にあり、黒潮の変化が水温トレンドの主要因であることが示唆された。 2km解像度沿岸モデルによる10年再解析データを用いて、日本沿岸域における急潮および暖水波及の統計解析を行った。再解析データから各格子毎に流速および水温の確率密度分布を求め、ある閾値以上の流速や水温偏差の出現確率を陽に算出する手法を確立し、日本沿岸域の急潮、暖水波及の発生確率マップを作成した。また、黒潮上を伝播する前線波動の影響を受けやすい、紀伊水道を対象とした事例解析を行い、モデルが良好な再現性を有していること、また、先行研究と整合するように、黒潮流路変動に対応して、複数の急潮発生メカニズムの存在が確認された。 沿岸再解析データについて、同化システムの概要と再解析データの全般的なパフォーマンスを取りまとめて論文発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題の内容は、FORA-WNP30による黒潮域を中心とした解析と、沿岸モデルを用いた急潮や暖水波及等沿岸現象の解析に大別される。今年度、FORA-WNP30の解析は、トレンド解析のみに留め、沿岸モデルの解析に注力した。そのため、FORA-WNP30の解析については、当初予定より若干の遅れがみられるが、沿岸モデルの解析については、統計解析のみならず、急潮の事例等も行うことができ、当初計画以上の成果が得られた。以上を総合して、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
黒潮や対馬暖流の長期変動の解析を行い、FORA-WNP30の解析から得られた水温トレンドの要因について、海流の変化の寄与を明らかにする。沿岸モデルによる解析については、今年度事例解析を行った紀伊水道以外の海域についても事例解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初、初年度にストレージの購入を予定していたが、所内の計算機システムの更新時期と重なるため、計算機更新後に購入することとした。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Development of a new operational system for monitoring and forecasting coastal and open ocean states around Japan2019
Author(s)
Hirose, N., N. Usui, K. Sakamoto, H. Tsujino, G. Yamanaka, H. Nakano, S. Urakawa, T. Toyoda, Y. Fujii, and N. Kohno
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Journal Title
Ocean Dynamics
Volume: 69
Pages: 1333-1357
DOI
Peer Reviewed
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