2022 Fiscal Year Annual Research Report
Contribution of photosynthesis of black spruce under soil-frozen condition on the annual CO2 budget
Project/Area Number |
19K03998
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
原薗 芳信 大阪公立大学, 大学院農学研究科, 客員研究員 (90137240)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | クロトウヒ / 凍結根圏環境 / 光合成 / CO2吸収 / 温暖化 / 積雪量増加 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID19感染拡大のため国際的移動,Alaska大学への立入りの制限があり,Alaska大学構内のクロトウヒ林での観測研究は2019年11月以後中断していた。2021年後半からワクチン接種を条件にAlaska大学への入構が認められたので,科研費研究期間を1年間延長し,2022年4月上旬に現地で凍結環境下での光合成測定の再開を試みた。4月上旬の観測サイトは約1mの積雪であり,除雪して地温センサーやチャンバーの状態を確認したが一部センサーは故障し,制御用のリレーや電磁弁の動作不良が認められた。4月滞在時には滞在期間が限られたこともあり完全復旧できず,秋の再訪問時に修復することにした。 凍土凍結が始まる直前の10月4日から14日に現地滞在した。データロガーの配線や光合成測定用のチューブ配管などの再接続,センサーの一部交換を行い,光合成データの予備取得を試みた。しかしながら,4月時点で確認できていなかったデータロガーに不調が見つかり,さらに,光合成測定に不可欠な(光合成チャンバーへの流量調節する)マスフローコントローラ(MFC)が完全作動しなかった。測定装置不具合のため,研究に利用可能な予備データも取得できないまま,秋の滞在研究を終えた。 研究期間の再延長も検討したが,開始当初と大幅に異なる情況を認識し延長しなかった。それは,為替レートの大幅円安で現地で資材の調達が困難になったこと,市内の宿泊料金と航空運賃が高騰し長期滞在と複数回の渡航が困難になったこと,機内搭乗手荷物の制約が厳しくなり,新たな研究資材の持ち込みが難しくなったこと等である。 2023年3月末の滞在でデータ確保を試みたが,前年秋以来MFCの機能は回復せず,目途としたデータを確保できなかった。なお,今春の積雪量は昨年より少ないものの,2019年以前よりは多く,気象・気候条件の上からも研究に不適な状況であった。
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Remarks |
上記3項目(1-3)はいずれもAmriFlux Data登録に準拠したformatでの公開Dataである。 (4)のrealtime monitorは時々刻々の状況をモニターできる。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] A Model-aided Analysis on the Spring Snowmelt Timing in Alaskan Black Spruce Forests underlain by Permafrost.2023
Author(s)
Ikawa, H., Nakai, T., Harazono, Y., Iwata, H., Nagano, H., Saito, K., Ueyama, M., Kobayashi, H.
Organizer
International Symposium on Agricultural Meteorology 2023, Yamaguchi
Int'l Joint Research
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