2021 Fiscal Year Annual Research Report
Optimal management of distributed energy resources for flexibility dispatch toward high penetration of PV
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19K04320
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安芸 裕久 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70356343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 貴志 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70534460)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エネルギーマネジメント / 電力系統調整力 / CO2ヒートポンプ給湯機 / 分散型エネルギー資源 / 再生可能エネルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、CO2ヒートポンプ給湯機を用いた実機検証を中心に実施した。実験装置の監視制御システムを構築した。計測器と発信器の配線、制御パソコンとの通信回線を敷設した。通信はTCP/IPにて行う。監視制御ソフトウェアを構築して、制御パソコンから、CO2ヒートポンプ給湯機の起動/停止を可能とするとともに、流量計や熱電対といった計測器からの信号を取り込んで状態の監視も行えるようにした。データはすべてファイルに記録される。貯湯槽については、上から下まで11箇所に設置した熱電対によって各部分の温度情報をもとに、貯湯量を連続量として把握できるアルゴリズムを構築した。 昨年度まで構築してきたエネルギーマネジメントシステムのシミュレーションモデルのうち、リアルタイム運用アルゴリズムを制御パソコンに実装して、運用アルゴリズムに従ってCO2ヒートポンプ給湯機の制御が行えるようにし、実際に制御実験を行ってデータを取得した。 シミュレーションモデルについては、実験結果をもとに貯湯槽熱損失などのパラメータの調整を行い、モデルと実機とが一致するようにした。さらに、シミュレーションモデルのブラッシュアップを行った。特にリアルタイム運用アルゴリズムについて実験結果を基に細かな見直し・改良を重ねた。最終的にシミュレーションから実験までを連携して実施できるようにした。その上で需要家へのインセンティブである時刻別電力価格の調整方法の改良も行い、シミュレーションモデルの全体的な改良を進めた。 以上により本研究の目的は達成された。
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Research Products
(4 results)