2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of abnormal growth detection system by measurement of distinctive bio-signal in disease chick embryos
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19K04433
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Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
森谷 健二 函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 教授 (90342435)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ニワトリ胚 / 体動 |
Outline of Annual Research Achievements |
◆体動解析システムの改良:これまで構築してきた計測システムとPythonを用いて統合した体動解析システムを完成させた.これまでの体動解析システムでは,計測の最初の胚画像を用いたテンプレートによるマッチングで座標検出を行っていたので時間と共に胚の成長によりマッチングミスが生じていた.これを防ぐために画像を20分毎に分割して,その20分毎に手動でテンプレートを設定するようにして解析を行っていたが,手動によるその手間があまりにもかかり,解析には膨大な時間を要していたため計測例数に対して解析が追いつかないという事態が生じていた.そこで,前の20分で用いたテンプレートと最も類似度の高いテンプレートに自動更新することで膨大な作業量を削減,具体的には解析ステップを1/1440にすることに成功した.さらに新たなアルゴリズムを導入して誤検出データのフィルタ処理の精度も向上した.
◆18%間歇性低酸素環境における体動:前述の体動解析システムにより5例の18%20分-21%40分サイクルにおける間歇性低酸素環境下での体動データがえられた.低酸素環境において体動が減少する例が見られたものの,すべての個体,すべての間歇性低酸素環境下で観測されたわけではなく,現時点でのデータ数では低酸素症特有の体動変動と断じることは難しいと結論づけた.これについてはデータ数の問題や個体差もあるのでその可能性が排除されたわけではない.したがって,今後は低酸素環境のサイクルを変える,低酸素環境濃度を変えるなどにより継続してデータを収集する必要がある.
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Research Products
(4 results)