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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Estimating of unstationary IDFA curve by using d4PDF dataset

Research Project

Project/Area Number 19K04613
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

葛葉 泰久  三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (50373220)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
KeywordsIDFAカーヴ / 面積固定法 / T年確率水文量 / 時空間平均降水量 / 確率分布 / 母数推定 / 適合度評価 / AIC
Outline of Annual Research Achievements

従来から用いられてきたDAD解析やIDFカーヴと類似の手法ではあるが,IDFAカーヴをあらかじめ用意し,ある確率規模(F),面積(A),降水継続時間(D)の降水強度(I)を求める手法は,河川計画策定に非常に有益である.DAD, IDFにおいては,昔から一つの数式が示されることが多かった.もちろん現象理解のためには,一つの数式を示すことは有益である.しかし,例えば行政が計画策定のためにこの考え方・資料用いる場合,数式を用意するより,データベースを作っておいて,「F, A, D を入力したらすぐにIが得られる」という状態にしておく方が有益である.今回はそのようなデータベースをd4PDFの現在気候データ(3,000年分)を用いて作成した.ひとつわかったことは,そのようなデータベース作成のためには,非常に大きな計算資源が必要だということである.研究期間を1年延長したのは,IDFA関係をデータベースとして提供しつつも,目に見える形にする方が親切であるという考え方で,その手法を検討したからである.結果として,例えば「あるF, D, A」を入力した場合には,Iの数字を示すが,(例えば)「F,A」を入力した場合にはグラフィックソフトでDとIの関係を示すような簡単なプログラムを使用することとした. この研究では,IDFAカーブを策定する際に,大量のd4PDFデータを用いることを考えたが,データが少ない場合は,従来のような,パラメトリックな手法で降水量の確率規模を評価せざるを得ない.その際に,確率モデルの母数の同定手法や最適な確率モデル算定のための手法が必要になる.それらの検討も行った結果,従来から本邦で良く用いられてきた手法に不都合な個所が種々あることが判明した.また,それらの改良案も示した.端的に言うなら,最尤法で母数を推定し,AICを用いてモデルの評価を行うのが一番良いという結果を得た.

  • Research Products

    (4 results)

All 2023 2022

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] SLSCの問題点の証明 ―平均値の準解析解を使った平易な解説―2022

    • Author(s)
      葛葉泰久・水木千春
    • Journal Title

      土木学会論文集B1(水工学)

      Volume: 78 Pages: I_481~I_486

    • DOI

      10.2208/jscejhe.78.2_I_481

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] SLSC法に関わるいくつかの論点と母数推定・適合度評価のガイドライン2022

    • Author(s)
      葛葉泰久・水木千春
    • Journal Title

      土木学会論文集B1(水工学)

      Volume: 78 Pages: I_487~I_492

    • DOI

      10.2208/jscejhe.78.2_I_487

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 「中小河川計画の手引き(案)」を使って算定された確率水文量は「間違い」です(2)2023

    • Author(s)
      葛葉泰久・水木千春
    • Organizer
      水文・水資源学会 2022年度研究発表会
  • [Book] 水文・水資源ハンドブック 第二版(執筆部分はpp.162-168)2022

    • Author(s)
      水文・水資源学会
    • Total Pages
      640
    • Publisher
      朝倉書店
    • ISBN
      978-4-254-26174-5

URL: 

Published: 2023-12-25  

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