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2020 Fiscal Year Research-status Report

都市規模に応じた自動運転サービスの在り方に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K04651
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

佐藤 仁美  名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (00509193)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三輪 富生  名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 准教授 (60422763)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords自動運転 / 幸福度 / 交通サービス
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,都市構造の違いによる望ましい自動運転サービスを明らかにすることである.2ヶ年目である令和2年度は,愛知県春日井市高蔵寺ニュータウンを対象に,自動運転相乗りタクシーのシステムの導入効果を分析することを目的に,エージェントベースシミュレーションをartisocを用いて構築した.自動運転サービスのデマンドデータは既往文献で作成されたものを援用した.シミュレーションでは,自動運転車の車両台数や車両速度,相乗りの有無により,事業者の視点から車両の利用率と相乗り率を,利用者の視点から待ち時間,目的地までの移動時間を計測し比較を行った.その結果,車両台数が40台、走行速度はゆっくりで相乗りがない場合には,旅行時間は,同じ車両台数で相乗り有の場合に比べて数分短くなるが,待ち時間の平均は2時間近くなり,相乗りなしではさらに車両数を増やす必要があり,事業性が悪くなることが明らかになった.相乗り有の場合の相乗り率は40%程度となり利用者と事業者の観点から,今回検討したデマンドを賄うには,40台程度が妥当との計算結果を得た.また、走行速度が速い場合の相乗り率は,40台の車両で2%程度,待ち時間は数分であるため,車両の台数をさらに削減しても問題ないことが分かった.これらの成果を整理し,査読論文として投稿予定である.次年度は,別の地域で同様の分析を行い,都市規模による相違について検討する予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は,交通サービスレベルの検討を行うために,エージェントベースシミュレーションを構築した.シミュレータ構築に想定よりも時間を要したため,予定よりも遅れ気味である.

Strategy for Future Research Activity

次年度行うことは主に2点ある.1つ目は,初年度に行った分析を深めることである.国による違いだけではなく,居住地域による違い等も考慮することで,どのような都市で自動運転が望まれているのかを明らかにする分析を行う.さらに,様々なサービスレベルでの自動運転車両の購入意向や利用意向を尋ねた設問を用いて,サービスレベルの違いによる利用・購入意向についても分析を行う予定である.また,交通サービスが便利になったことによる誘発交通の把握などを目的として,アンケート調査を実施し,分析を行う.
2つ目は,都市構造の違いによる交通サービスの相違についての検討である.2ヶ年目に実施したエージェントベースシミュレーションを用いて,他地域で同様の分析を行い,比較をする.

Causes of Carryover

シミュレーションの構築に時間がかかり英文校正や投稿料が残ってしまったこと,COVID-19により学会などが開催されず,旅費が使用できなかったことなどにより,次年度使用額が生じた.この繰越分は次年度に,論文投稿及び英文校正,学会などの旅費に使用する予定である.

URL: 

Published: 2021-12-27  

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