2021 Fiscal Year Research-status Report
Development and validation of a method for evaluating spatial accident risk that make use of pedestrian collision warning information
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19K04652
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
松尾 幸二郎 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50634226)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歩行者衝突警報 / プローブデータ / 交通安全管理 / 交通安全アプリ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は,歩行者衝突警報(PCW)情報を活用して抽出した潜在的な歩行者事故危険地点(生活道路無信号交差点)10箇所について,建設コンサルタントに現地調査を依頼し,実際に危険な地点であるかどうかを判断してもらったところ,10箇所全てが危険であるという評価であり,実務者の視点から本手法の妥当性が示された.また,本結果を豊橋市へも提供しヒアリングしたところ,本手法が交通安全管理において有用であるとの回答であった. 一方で,本手法により抽出された潜在的な歩行者事故危険地点について,市民の危険意識や納得感について評価するためのWebアプリ「豊橋交通安全アプリ」を構築した.具体的には,スマートフォンやタブレットなどを想定したPWAであり,デジタル地図(国土地理院地図)上で歩行者事故危険箇所を可視化してユーザーに情報提供するとともに,その危険箇所について,「特に危険はないと思う」,「歩行者にとって危険だと思う」,「自転車にとって危険だと思う」,「見通しが悪い」,「車とぶつかりそうになった」,「車の交通量が多い」,「車のスピードが早い」,「車が抜け道として使っている」,「車が横断歩道で止まらない」,「車が停止線で止まらない」,「小学生1人で歩かせられない」といった項目について,市民が同意する項目について「そう思う」と評価できるものである.また,ユーザーが新たに危険箇所を追加できる機能も有している.入力された情報は全てクラウドデータベースで管理され,分析が可能である. 2022年度に本アプリを用いて,本手法により抽出された危険箇所についての妥当性について市民視点の評価を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は令和3年度に,市民を対象にWebアプリを用いたワークショップを実施し,本手法についての市民視点での評価を行う予定であったが,新型コロナウイルス感染症の影響により令和4年度に延期せざるを得なくなったため.
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Strategy for Future Research Activity |
本手法により抽出された危険箇所について市民視点での評価を行うため,豊橋市安全生活課と連携し,構築したアプリを用いたワークショップを小学校2校区程度を対象に実施する予定である. また,最後にこれまでの成果を取り纏める予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により,本手法の有用性や妥当性の評価のためのワークショップの実施等が令和4年度へ延長されたため,次年度使用額が生じた.次年度使用額は,データ収集のための通信費および評価用アプリの管理費等に使用する計画である.
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