2020 Fiscal Year Research-status Report
地域プラットフォームを基盤とした学習社会の形成策に関する研究
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19K04654
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
羽鳥 剛史 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (30422992)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域学習 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域づくりに関わる人材育成プログラムを対象として、地域学習過程と人的資本の形成に関する理論的・実証的研究を推進した。既存の学習理論をレビューし、地域づくりに関する学習過程を自己の理想的な地域づくり実践者像に関わる「第二の自我(アイデンティティ)」の形成の観点から捉え、地域づくりの人材育成プログラムの理念的枠組みを構築した。その上で、愛媛県松山市の「松山アーバンデザインスクール」を取り上げ、本プログラムの受講者の観点から、地域づくりの学習過程とそこで形成される地域づくり主体としての担い手像を分析した。受講者の学習経験を基にして、地域づくり活動の実践に向けてその目的・方法・地域ニーズとの間で逡巡する過程を中心とする学習プロセスモデルを構築した。さらに、本プログラムを通じて形成される担い手像として、受講者の自由記述から8つのタイプを抽出すると共に、学習プロセスモデルにおける学習経験との関連性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域づくりの学習プロセスやそこでのアイデンティティ形成に関する知見を得ることができ、当初予定していた課題について概ね順調に取り組むことが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を踏まえて、地域プラットフォームにおける学習メカニズムやそこでの人的資本の形成に関する更なる理論的・実証的分析を実施する。地域学習の要件について理論的に明らかにすると共に、全国の先進事例を蓄積し、学習社会の構築に向けた政策的含意を検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナの状況により当初予定していた出張を取りやめたため。当該出張は今年度実施する予定。
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Research Products
(6 results)