2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on geocoding methods to identify roads from ambiguous information
Project/Area Number |
19K04656
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
小林 亘 東京電機大学, 総合研究所, 教授 (20442890)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ジオコーディング / 道路 / 地理空間情報 / ベクトルタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
あいまいな情報から道路上の場所解決を行う仕組みが道路ジオコーダである。それには、道路の場所に関するデータが必要である。国道と都道府県道は、区間IDとオープンストリートマップを用いて構造化データを構築した。これに対して市区町村道は国道と都道府県道の合計約20万キロメートルに対して約100万キロメートルと多く、デジタルデータとして公開されているものはごく一部に限られている。市区町村道データとして国土地理院の道路データを利用する仕組みを前年度に開発したが、国土地理院データの市町村道には、道路管理者(市等)が認定している道路とは一致しないもの(市町村道ではないもの)が含まれている。室蘭市、町田市では市道データが公開されており、これらを真値として地理院データの市町村道の正確さを評価し、地物種別コード(道路の用途等)と道路幅員を併用して精度を高めた。 道路データと組み合わせて場所を特定するために用いる地理識別子について、場所の表現に対する地方と都市部での実態調査によると、地方では住宅名(個人名)、都市部ではコンビニエンスストアに関する要望があった。しかし、これらのデータの入手には多額の費用を要する。低廉なコストで道路ジオコーダを継続できるよう、オープンデータとなっている数値地図、国土数値情報の住所、施設、バス停、交差点名等を用い、これらを論理積で検索に使用することであいまいな情報から道路上の場所を特定する仕組みを構築した。 これらの結果、網羅性と精度が向上した、日本全国の国道、都道府県道、市区町村道に対する道路ジオコーダVersion2(https://roadmark.jp/v2/)を開発・公開できた。道路告示データシステムは、国土交通省北海道開発局、鳥取県等で使用されている道路告示データシステム(https://dourokokuji.jp/)と連動し実利用されている。
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