2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of a prediction model for social capital in a community by built environment.
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19K04785
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
花里 真道 千葉大学, 予防医学センター, 准教授 (00608656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 芳嵩 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 産総研特別研究員 (70784867)
鈴木 規道 千葉大学, 予防医学センター, 特任准教授 (90724849)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 健康 / 社会関係資本 / 建造環境 / 自然環境 / 社会環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
人々の健康や保健行動と密接な関連がある、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)と呼ばれる地域の特性が注目されている。本研究の第1の目的は、高齢者の健康と行動に関するデータより地域のソーシャル・キャピタル得点を算出することである。本研究では、ソーシャル・キャピタルとして、市民参加、社会的連帯、互酬性の3因子を扱う。第2の目的は、地域の建造環境、自然環境や社会環境からソーシャル・キャピタル得点を予測するモデルを構築することである。第3の目的は、ソーシャル・キャピタルの見える化ツールを開発することである。そして、自治体の健康施策検討時に活用することを本研究課題の到達点とする。本年度は、高齢者の健康と行動に関する大規模調査(日本老年学的評価研究)に参加し、全国63自治体の約37万人の高齢者に調査表を配布、約25万人のデータを回収した。さらに、評価する建造環境の変数の候補とそれらデータの入手方法、地域単位で集計する方法などを整理し、一部の建造環境データ(居住密度、商業集積密度、道路)、自然環境データ(降雪量、日照時間、傾斜、緑地、河川等)、社会環境データ(単身世帯密度、居住歴短期間者、人口移動、地域レベル教育歴等)をセットアップした。また、ソーシャル・キャピタル得点を予測するモデル構築において、地域を都市および郊外に層別する変数について、国際比較の観点から検討しOECDの機能的都市圏の可能性を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
建造環境、自然環境、社会環境データについて予定したデータのセットアップを実施した。さらに、拡張が求められる項目を精査し、次年度に備えた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度セットアップしたデータを用いて、次年度以降に予測モデルの開発及び見える化に着手する。さらに建造環境データを拡張する。本年度実施された大規模調査結果も活用する。
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Causes of Carryover |
本年度と次年度にデータセットアップを予定していたが、研究の進捗により、セットアップするデータの種類を拡張する必要が生じた。そこで、本年度にデータセットアップに当てる予定額の一部を次年度に使用する。
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Research Products
(9 results)