2019 Fiscal Year Research-status Report
集約型都市構造に向けた地域拠点の実態と実現化のための計画技術に関する研究
Project/Area Number |
19K04786
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
野嶋 慎二 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (70303360)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 地域拠点 / コンパクトシティ / 都市構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
「1.広域的な都市構造から見た多様な特徴と役割から地域拠点を類型化①全国の地域拠点のデータベースの作成」に関しては、令和元年7月31日までに立地適正化計画を作成・公表している都市のうち,都市機能誘導区域と居住誘導区域の両方を設定した市町村で,平成22年の国勢調査において人口10万から50万人の92都市566都市機能誘導区域を対象として行った。 地域拠点が立地する地域特性として、「用途地域」「1970年代DID」「2015年代DID」に着目し、成り立ちとして「旧来の中心地」「駅」「ロードサイド/ショッピングセンター」「近隣商業」「公共施設」「ニュータウン」「その他」の 6 種類に分類した。さらに都市機能誘導区域の面積を調査し、立地特性ごとに分析した。用途地域内では鉄道駅を成り立ちとした拠点数が多いが、用途地域外の地域拠点では旧来の中心地を成り立ちとしている場合が多いことなど、地域拠点の地域特性と成り立ちと広がりにより、地域拠点の多様性を明らかにした。 「2.地域拠点エリアの都市機能の集合形態の実態及びその価値と役割①地域拠点における都市機能の集合形態特性」に関しては、各自治体が拠点に誘導しようと設定している誘導施設を集計し、119 種類の誘導施設を抽出した。また設定している拠点数の多い上位10施設について、対象の 566 拠点における立地状況を調査した。誘導施設の実態をみると、都市の中心部から地域拠点が離れているほど、設定している施設に対し不足している誘導施設が多くなるなどの結果が明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象都市と対象地域拠点が、当初の予定(43都市)より多くなり、92都市566都市機能誘導区域としたため、データ収集とデータ整理に時間がかかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は新型コロナウィルスの影響もあり、自治体や地元にヒアリングが必要な研究は可能かどうか不明である。したがって、取得可能なデータの収集を先攻して進めていく。具体的には、「2.地域拠点エリアの都市機能の集合形態の実態及びその価値と役割」における①地域拠点における都市機能の集合形態特性について、あるいは「3.拠点化する方法と計画技術①公的施設が先導する拠点形成の方法」における公的施設の集積状況の実態などである。
|
Causes of Carryover |
昨年度、予定されていた海外調査を行うことができなかったため。今年度も新型コロナウィルスの影響で、出張旅費などの使用が減少する恐れがあるが、データベース作成など可能なデータの収集と整理に使用額を費やして行くつもりである。
|