2019 Fiscal Year Research-status Report
レジリエンスを考慮した広域景観計画と国土景観観察センターの国際研究
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19K04787
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レジリエンス / ランドスケープ / オブザーベートリー / 流域 / 広域景観 / 国土景観観察センター / プロジェクションマッピング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本研究の予定通り、国土景観観察センターに相当する名古屋大学にランドスケープ・オブザーベートリー(環境観察室)の設置を行い、東海地方、名古屋大都市圏と木曽三川流域のランドスケープ情報と市街化情報をGISで分析し、その研究結果を立体地形模型の上からプロジェクションマッピングするシステムを開発した。また、ドローンの景観写真、航空写真、衛星写真とともに観察する研究を実施した。さらに、景観と防災の両方に関わる土地利用や災害復興に関わるレジリエンスの研究を行った。 本研究で設置したランドスケープ・オブザーベートリーの施設を用いて、名古屋大都市圏と木曽三川流域に関する研究成果を、2019年12月に「まちと住まいの集い」の講演会において一般に公開した。 研究成果の実績として、著書(共著)にて、「法律・計画・事業を結ぶ景観計画とアーバンデザイン」、『まちを再生する公共デザイン』、学芸出版社(京都)、103-114頁、2019年を発表した。また査読付き論文として、水田の歴史的類型による生態的環境と労働生産性の比較および維持管理シナリオの検討、日本造園学会、ランドスケープ研究83巻5号、2020年を発表した。その他に、名古屋大学「ランドスケープ・オブザーベートリー」設置のための研究 GIS データベースの作成と公開について、日本建築学会大会、527-528、2019年と、GIS による「ランドスケープ・ユニット」と「東海アトラス」の作成に関する研究、日本建築学会大会、529-530、2019年と、名古屋市の都市計画公園の形成類型と震災復興仮設住宅で不足する公園面積の算出、日本建築学会大会、781-782、2019年、国際景観学とアーバンデザイン、第10回適塾路地奥サロン会誌、1-4、2019年を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
名古屋大学にランドスケープ・オブザーベートリー(環境観察室)を設置し、SDGsや東海地方、名古屋大都市圏と木曽三川流域のランドスケープおよび市街化プロセスに関する研究を、立体地形模型にプロジェクションマッピングするシステムを設置することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
調査対象エリアを名古屋大都市圏から東海地方に徐々に拡大していく予定である。また、航空写真や衛星写真に加え、ドローンの映像の利用も検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナによる影響でできなかった調査で次年度使用額が生じた。次年度に継続調査の実施を検討している。
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