2020 Fiscal Year Research-status Report
レジリエンスを考慮した広域景観計画と国土景観観察センターの国際研究
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19K04787
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レジリエンス / ランドスケープ / オブザーベートリー / 流域 / 広域景観 / 国土景観観察センター / プロジェクションマッピング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、国土景観観察センターに相当する名古屋大学にランドスケープ・オブザーベートリー(環境観察室)の整備を行い、名古屋大都市圏の地形模型を設置して、ランドスケープ情報と市街化情報をGISで分析し、その研究結果をプロジェクションマッピングするシステムを開発した。 さらに、LANDSAT衛星画像を用いて名古屋大都市圏における1975年から2020年までの市街化動向をGISで分析し、景観と防災に関わる土地利用や災害リスクに関わるレジリエンスについてGISで分析を行った。 一方、海外のランドスケープに関わる土地利用規制の調査として、イタリアについて実施し、2020年11月に研究成果を「イタリアの土地利用規制を伴う風景計画と風景アトラスの策定状況に関する研究 -州の「風景区域」、「風景テーマ」、「風景アトラス」、「風景計画図」の比較-」として日本都市計画学会大会、査読付き論文、2020年を発表した。また、「3ステップ100年の風景政策と効果」を、都市計画、Vol.69,No.6、2020年に発表した。 また、三重県松阪市を対象とした古代条里制水田の景観に関する研究について、査読付き論文として、「水田の歴史的類型による生態的環境と労働生産性の比較および維持管理シナリオの検討」を日本造園学会、ランドスケープ研究83、5号、2020年を発表した。 そして、愛知県津島市の防災計画とドイツのランドスケープと環境権に関する調査について、「Records of International Architectural and Urban Design Workshops for Students 2009 - 2019」に掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は、ランドスケープ・オブザーベートリーのための施設が予定通り整備でき、プロジェクションマッピングが可能になったとともに、インターネットを通じた東海地方の調査は順調に進められ、論文発表や論文の作成などが進められた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後とも、海外調査に関してはインターネットを用いることを前提に調査を進める。国内調査に関しては、インターネットを活用するとともに、愛知県内を中心に現地調査を進める。
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Causes of Carryover |
海外渡航の制限により、海外渡航費などが使用できなかったため。
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