2021 Fiscal Year Research-status Report
Study and development of environmental design method for people with dementia based on the viewpoint of the parties in a society of coexistence
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19K04795
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 敏 東北工業大学, 建築学部, 教授 (90337197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 哲郎 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60731437) [Withdrawn]
矢吹 知之 東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (80316330)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症 / 当事者 / 環境デザイン / 物理的環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
covid-19の感染拡大の影響もあり、施設における訪問調査の実施が見送られたため、調査計画を変更して進めた。大きく3つの研究に取り組み、今後に繋げるためのデータを蓄積した。1つは、認知症の人にとってわかりやすい視覚的情報がどのようなものかを複数のパンフレットを制作し、認知症の当事者および家族に提示して調査した。認知症専門医および認知症当事者の協力を得て実施したが、色、文字の大きさ、表現方法などにおいて有効な表示・表現方法について明らかにした。2つめは、海外研究者及び認知症当事者との連携を取りながら、また最新の認知症のための環境デザインの動向についての論文・書籍の収集と分析を行いながら、国際的な枠組みの中に本研究成果を位置付けいく手がかりを構築した。具体的にはDementia Alliance International (DAI)の参加に傘下に設置されたEnvironmental Design Special Interest Group (ED-SiG) の立ち上げに関わり、シンガポール、オーストラリア、イギリス等の研究者や認知症当事者と情報交換をしながら、認知症のためのデザイン指針のあり方を検討した。さらには3つめとして同ネットワークを利用して2020年度に日本国内で実施した認知症のための環境デザイン(物理的環境)のあり方調査(WEBアンケート調査:英訳版)を同様の内容で実施し、30件の回答を得た。得られた回答を集計・分析し、2020年度調査の結果(950件)と合わせてデータ分析した。最終年度(延長)において、これらの成果を認知症のためのデザインガイドラインとしてとりまとめ、国内外で活用できるものとしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
covid-19の感染拡大の影響もあり、施設における訪問調査及び海外調査の実施が見送られたため
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Strategy for Future Research Activity |
covid-19の状況が見通せない状況ではあるが、可能な限りオンライン上で可能な方法(国内外インタビュー)で研究を遂行し、海外の協力者も得ながら成果を広く公表する方法を検討しながら進める。
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Causes of Carryover |
covid-19のため計画していた施設訪問調査、海外調査、海外発表等が実施できなかったため次年度使用額が生じた。延長した最終年度では、これまで実施ができなかった国内外での訪問調査を実施するとともに、成果を広く(国内外に)公表するためのホームページ制作等に充て、使用することで当初計画通りの支出となる見込みである。
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Research Products
(8 results)
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[Book] 建築計画2022
Author(s)
竹宮 健司、石井 敏ほか
Total Pages
176
Publisher
朝倉書店
ISBN
9784254266498
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