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2023 Fiscal Year Research-status Report

磁気粘性流体の粘度可変制御による衝撃吸収性能の最適化

Research Project

Project/Area Number 19K04846
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

渡辺 圭子  立命館大学, 理工学部, 教授 (80423599)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2025-03-31
Keywords磁気粘性流体 / 衝撃吸収 / 鎖状構造
Outline of Annual Research Achievements

2023度に引き続き、低粒子濃度の磁気粘性流体を用い、形成される鎖状構造をデジタルマイクロスコープおよびX線CTを用いて観察し、印加する磁場強度と強磁性体粒子の粒子濃度が鎖状構造の形成に与える影響を調査した。昨年度までは定性的な評価が主であったが、今年度は観察画像を画像処理することにより粒子分析を行い、定量的な評価を試みた。まず、X線CTにより100 mTの磁場が印加された10 vol%の磁気粘性流体を観察した結果、磁場印加方向に粒子数個分の太さを持ったクラスタが形成され、三次元的に分布していることが確認された。次に、1 vol%のMR流体では分散媒が占める領域が大きく、磁場下で様々な角度を有したクラスタが交差して存在していることがわかった。一方、3 vol%および6 vol%のMR流体では画像内のほとんどの領域を粒子が埋め尽くしていることがわかった。また、磁場強度の増加に伴いクラスタの長さが増加し、太さはほとんど変化しないことがわかった。これは磁場強度が増加することにより、磁場と平行な方向に粒子が流動し、クラスタが磁場方向に長く連なることに起因すると考える。今後、数値解析による検討も併せて進める予定である。
高速物体加速装置による衝突貫入実験において、物体(飛翔体)の貫入速度減衰を調査する必要があるが、磁気粘性流体は黒色の不透明流体であるため可視化できないという問題があった。そこで、飛翔体後端に取り付けた棒を可視化すれば貫入速度を計測できるのではないかという発想に至り、実験手法の開発に取り掛かった。現状、棒付き飛翔体の設計を完了し、飛翔体のみの発射確認までは終了した。2024年度は、まず透明液体への衝突貫入実験を実施し、手法の妥当性を確認した後、実際に磁気粘性流体に対する実験を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2022年度に研究を進める中で新たな課題が見つかったため、当初予定していた課題内容を少し変更したため進捗に影響が出ている。これはより重要な課題を解決することを優先させたためであり、着実に研究は進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

高速貫入における衝撃吸収性能の評価の一つとして、飛翔体の貫入速度減衰が挙げられる。しかし、磁気粘性流体は黒色の不透明流体であるため、可視化できないという問題があったが、新たに棒付き飛翔体を用いることにより、それを克服できるのではないかとの考えに至った。現在その実験手法確立に着手しており、2024年度は特にその実現に注力して、開発を進めていく。

Causes of Carryover

高速物体貫入実験における可視化に使用する機器(レーザー光源)の購入において、海外メーカーの製品であったため、納品が遅れ、次年度使用額が生じた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Effect of Sound Velocity in Magnetorheological Fluids on Pressure Attenuation2023

    • Author(s)
      Takuma SUGIMOTO, Kohei TATEYAMA, Masato KIUCHI, Keiko WATANABE
    • Organizer
      The Advanced Technology in Experimental Mechanics and International DIC Society Joint Conference 2023 (ATEM-iDICs`23)
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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