2021 Fiscal Year Research-status Report
災害時相互応援協定の自治体マッチングの実証的・数理的研究
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19K04897
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
鵜飼 孝盛 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 講師 (20453540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 隆太 東京理科大学, 理工学部経営工学科, 教授 (50401138)
廣井 悠 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50456141)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自治体共助 / マッチング / 相互応援協定 / 経済性分析 / リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
多様な災害の発生するわが国で,その被害を抑えるために様々な対策かが施されている.災害発生時に,住民から最も近くに位置する行政機関である市町村は, 事前対策では防ぎきれなかった被害に事後的に対処し,必要があれば県などの広域行政機関や国,そして他市町村から支援を受ける.各自治体は被災時に相互に支援・受援をする相手をあらかじめ定めることで,混乱した状況下でも円滑な支援が実施されるよう努めている.本課題では,被災時の自治体間相互の支援体制を定めた相互応援協定の望まれる姿を提案することを目的とする. 本年度は,前年度までに行ってきた文献調査,災害発生リスクの基礎的資料,業務種類別・自治体規模別に災害発生時に必要となる業務量を簡便に見積もる推定モデルを基にしたマッチングモデルの検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初計画ではこれまでに相互応援協定などに基づき災害時の支援・受援について自治体へヒアリングやアンケート調査を行う予定であったが,新型感染症の流行に鑑み,こうした調査を実施できなかった. また,評価モデルの構築についても研究実施者間の研究打ち合わせが滞り,モデルの確認にとどまった. 上記の理由より,遅れていると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度に実施できなかったヒアリングをオンラインまたは自治体へのアンケートのいずれかにより代替して実施する. これらのアンケート結果を基に,災害時の業務量推計や地理的条件を加味したマッチングモデルの作成を行う.
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Causes of Carryover |
新型感染症の流行にともなう移動自粛に伴い,研究担当者間での打ち合わせや自治体へのヒアリングなどの調査を実施できなかった. これらの調査項目の検討を担当者間で行い,訪問する自治体を絞った上で,アンケート調査を行う.アンケート調査を Web を介して行い,そのシステム使用料として使用する.
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