2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K05749
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石丸 泰寛 東北大学, 工学研究科, 准教授 (80590207)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | カルシウムチャネル / シロイヌナズナ / マメ科植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
産業上の重要性が高いマメ科植物における生命活動に必要不可欠な就眠運動の意義を見出すことを目指した. 1.屈折運動細胞からの酵母発現用ライブラリーの作製 これまでアメリカネムノキの植物全体のサンプルを用いたRNA からはCa2+輸送体は見いだせなかったことから,屈折運動細胞に特異的に発現するSsSLAH1 を指標にして屈折運動細胞のみを集めたサンプルを用いてRNA を抽出した.これらをもとに約16,000種類の独立したクローンを含む酵母発現用の完全長cDNA ライブラリーを作製した. 2.酵母発現用ライブラリー用いたCa2+輸送体のスクリーニング 酵母のCa2+チャネルCCH1 の欠損株が,ツニカマイシンによる小胞体ストレスを受けると生育できなことを利用して(J. Cell Sci. 2017, 130, 2317) ,上記で得られたライブラリーでのスクリーニングを行った.その結果,cch 欠損株の生育を相補した株が得られ,その原因遺伝子(候補Ca2+輸送体)を特定した.エクオリン発現酵母に得られた候補Ca2+輸送体を導入したところ,細胞質内のCa2+濃度の変化が見られ,輸送活性が検出できたことから,これをアメリカネムノキの新規Ca2+輸送体SsCAT1と命名した.アメリカネムノキは形質転換法の確立されておらず,植物個体でのSsCAT1の生理機能を解明するのは難しい.そこで,形質転換が可能なシロイヌナズナからSsCAT1 の相同性遺伝子を同定して解析した.さらに,ミヤコグサCAT1 の欠損株を入手,あるいはCRISPR/CAS9 による遺伝子破壊体やRNAi法による発現抑制体を作製を試みた.
|
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] シロイヌナズナの地上部に発現するカリウムイオン輸送体KUP12の解析2022
Author(s)
山梨太郎, 東大起, 内山剛志, 白川由美子,池田隼人, 菊永英寿, 須田利美, 山上睦, Ellen, 辻井雅, 石丸泰寛, 魚住信之
Organizer
日本植物生理学会年会2022年
-
-
-
[Presentation] 気孔開閉を誘導する化合物の開発2021
Author(s)
筧太心, 鈴木喬太, 佐藤奏音, 有澤美枝子, 熊田佳菜子, 谷井沙織, 古田未有, 斎藤望, 水野太郎, 元木大介, 河野優, 石丸泰寛, 魚住信之
Organizer
第73回日本生物工学会大会
-
-
[Presentation] 植物K+トランスポーターによる 他イオン吸収の調節2021
Author(s)
山梨太郎, 東大起, 内山剛志, 池田隼人, 菊永英寿, 須田利美,佐々木渉太, 高島圭介, 金子俊郎, 山上睦, Ellen, 辻井雅, 石丸泰寛, 魚住信之
Organizer
生物工学会北日本支部2021 年度第一回オンライン若手シンポジウム