2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of type I allergy regulation mechanism by Shekwasher leaf and peel and examination of the effective utilization method
Project/Area Number |
19K05880
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡本 威明 愛媛大学, 教育学部, 教授 (20398431)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 卓也 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (00263963)
田中 守 中部大学, 応用生物学部, 講師 (00612350)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | シークヮーサー精油 / 香気成分 / 抗ストレス効果 / 唾液アミラーゼ活性 / リモネン / gamma-テルピネン / 水蒸気蒸留法 |
Outline of Annual Research Achievements |
アロマセラピーにおいてよく使用されるレモンの精油には、リモネンが多く含まれていることからストレスに対する鎮静効果が多数報告されているが、シークヮーサーの精油に関してはほとんど報告例がない。よって本研究では、シークヮーサー精油の香りにストレス軽減効果があるのかについて、ヒトにおける唾液アミラーゼ活性を評価することで検討した。 シークヮーサーの精油においては、愛媛県八幡浜市のシークヮーサーの実を利用して、水蒸気蒸留法にて調製した。レモンの精油においては、(株)アトリウムより市販品を購入した。各種精油の香気成分に関しては、ガスクロマトグラフィーを用いて測定した。E大学の女子大学生15名を対象として、NIPRO社製の唾液アミラーゼモニターならびにテストストリップを使用することでストレス値を評価した。ストレス負荷に関しては、内田クレペリン検査を活用した。その結果、被験者にクレペリン検査を実施することで、安静時と比べ有意にストレス値が増加し、その後、レモン精油を嗅ぐことにより有意にストレス値が減少した。本傾向は、シークヮーサー精油においてもレモン精油と同様に認められた。また、各種精油の香気成分の分析により、レモン精油においては、リモネン66.5%、サビネン13.3%、gamma-テルピネン7.4%が主成分として検出され、一方、シークヮーサー精油においては、リモネン57.5%、gamma-テルピネン 24.2%、リナロール3.1%が主成分として検出された。シークヮーサー精油において、レモン精油と比べてリモネンの含有量が9%少ないのにもかかわらず、レモン精油と同等のストレス軽減効果を示したのは、シークヮーサー精油に多く含有するgamma-テルピネンが、リモネンによる抗ストレス効果を増強したのではないかと推察された。本研究結果は、シークヮーサーの有効活用法の一助となリ得ると期待される。
|
Research Products
(6 results)