2019 Fiscal Year Research-status Report
多機能メタロプロテアーゼによる核内受容体REV-ERB活性制御機構の解明
Project/Area Number |
19K05958
|
Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
平岡 義範 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (60397552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 英一郎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30362528)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 概日リズム / 時計タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
概日リズムは、時計遺伝子の転写・翻訳を介したフィードバックループ(コアループおよびサブループ)によって制御されている。これまでの我々の研究で多機能メタロプロテアーゼが、コアループを構成する時計タンパク質と複合体を形成し、その機能調節を介して概日リズムを制御する新規時計調節因子であることを明らかにしている。今回、この多機能メタロプロテアーゼがサブループを構成する核内受容体REV-ERBと複合体を形成することを見出したことから、本研究はNRDCによるREV-ERB活性制御機構の解明を目的とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞実験はおおむね順調に進んでいるが、本研究に必要な遺伝子改変マウスの凍結精子の米国からの輸送が新型コロナウイルスの影響で遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
NRDCによるREV-ERB活性制御機構の解明に向け、以下の項目を検討する。 1)NRDCとREV-ERBαの結合ドメインの同定:NRDCはREV-ERBαと複合体を形成するが、それぞれどのドメインが複合体形成に重要か、デリーションミュータントを作製して検討する。 2)NRDCによるREV-ERBα活性制御機構の検討:NRDCによるREV-ERBαの活性制御機構をレポーターアッセイにより検討する。 3)NRDCによるREV-ERBαの機能調節を介した概日リズム制御機構の検討:NRDCがREV-ERBの機能調節を介して、概日リズムを制御しているのか、細胞およびマウス実験により検討する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、米国からの遺伝子改変マウスの凍結精子の輸送が遅延しており、次年度に輸送費の一部として使用するため。
|