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2020 Fiscal Year Research-status Report

モンゴル高山域に生息する大型草食動物の遺伝的多様性評価と保全単位の提言

Research Project

Project/Area Number 19K06087
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

杉本 太郎  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 特任助教 (20570493)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsモンゴル / アイベックス / 糞DNA / 遺伝的多様性
Outline of Annual Research Achievements

本研究はモンゴルの山岳地帯に生息する希少な大型草食動物の保全を目指し、遺伝的多様性の評価や保全単位を明らかにすることが目的である。本年度は現地の共同研究者の協力によりホブド市の北部、アルタイ市の北部の山岳地帯で試料採集を実施し、野生ヤギの試料を採集することができた。糞からのDNA抽出は、Lysis bufferに浸した綿棒で糞表面を拭い、綿棒に付着した細胞を組織用DNA抽出キットで抽出する方法を採用した。Lysis bufferと綿棒を使用した場合の方が、糞表面をナイフで削りとり糞用DNA抽出キットを使用する方法よりも手間がかからず、迅速に作業が可能だった。また新鮮な糞試料であれば核DNAの増幅は安定していたことから、糞試料のDNA抽出は糞表面を拭う方法で統一することとした。
性判定用のマーカーとしてアメロゲニン遺伝子の一部を増幅する既存のマーカーが有効であることを確認していたが、増幅断片が300から400bpと長いため、SRYやZF遺伝子上に短い断片を増幅するマーカーを作成した。しかし非特異的な増幅がみられたことや、性別が既知のコントロール試料に対して機能しなかった。そのため古い試料では成功率が落ちるものの、鮮度の高い試料では安定している既存のマーカーで性判定を行うことにした。
遺伝的多様性評価のためのマイクロサテライトマーカーは、ヨーロッパや北米の野生ヤギ及び野生ヒツジの研究事例を参考に、17遺伝子座を候補とした。マーカーの組み合わせや増幅の条件を調整し、遺伝子型データが安定して得られる状況が整いつつある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

試料採集がやや遅れている以外は、当初の予定通りDNA抽出から解析までの一連の実験系をほぼ確立できている。

Strategy for Future Research Activity

現地の共同研究者の協力のもと試料採集と分析を進めていく。コロナ対策のため、モンゴル国内では移動制限があるが、遠方でなければ山岳地域での調査は可能な状況である。試料数を増やすために調査要員を増やすことを検討している。また分析を進め、本研究の目的である遺伝的多様性と保全単位についてまとめ上げる。

Causes of Carryover

日本からの渡航者に対する入国制限措置があり渡航を断念したため。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Int'l Joint Research (1 results)

  • [Int'l Joint Research] WWFモンゴル(モンゴル)

    • Country Name
      MONGOLIA
    • Counterpart Institution
      WWFモンゴル

URL: 

Published: 2021-12-27  

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