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2022 Fiscal Year Annual Research Report

侵略的外来生物アルゼンチンアリ撲滅メカニズム解明に向けた基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 19K06098
Research InstitutionKindai University

Principal Investigator

澤畠 拓夫  近畿大学, 農学部, 准教授 (80709006)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 早坂 大亮  近畿大学, 農学部, 准教授 (20583420)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords餌の分配試験 / 餌分配行動の女王の存在による違い / 営巣試験
Outline of Annual Research Achievements

昨年度の研究課題では、人工環境下におけるアルゼンチンアリとスーパーコロニーを形成する在来種との比較は完了したが、女王不在の状態での試験であった。またこれらの試験もプラスチックケース内で行っており、自然環境とはかなり異なる条件で行われているという問題があった。野外で起きている現象を明らかにするためには、より自然に近い営巣状態の中での試験を行い、比較する試みる必要があった。本研究では、まずトビイロシワアリをモデルに、1)女王の存在の有無で毒餌の分配がどうなるのかを明らかにする試験、2)自然土壌(真砂土)を用いた営巣試験を行った。
1)毒餌の分配試験
人工環境下において曝露1個体vs非曝露4個体および女王1個体(条件3;対照区;n=5,殺虫剤処理区; n=5)の条件で試験を行い、餌交換およびグルーミングを含むすべての接触で解析をおこなった。その結果、両個体間の接触時間に、処理間で有意な差はなく(p=0.340)、女王の有無で餌分配速度等に違いがないことが確かめられた。
2)営巣試験
トビイロシワアリの働き蟻と女王を、粒径2 mmの真砂土を深さ33/40 cmまで充填し、水道水を150 ml滴下して整えた巣箱(幅30 cm×奥行0.6 cm×深さ40 cm)に収容し、約23℃下で営巣させた。餌として、1日1回、ハイ綿球に25%メープル溶液を500 μl染み込ませたものを与えた。その結果、1日あたり0ー3cmの深さで営巣を開始するが、7日後の巣の中の部屋の数は1ー2個以下と、かなりの時間と労力がかかるものの、観察を行うのに適した巣を作成させるのは困難ではないことが判明した。本研究により、トビイロシワアリをモデルに、より自然に近い営巣試験を行う条件を整えることができたことから、次の科研研究において、本方法を用い、営巣させたアリ類の巣の中で、ベイト剤を与えた場合のアリの挙動を明らかにしたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Acute toxicity of fipronil to an invasive ant, <i>Lepisiota frauenfeldi</i>2022

    • Author(s)
      Hayasaka Daisuke、Hiraiwa Masayoshi K.、Maebara Yu、Seko Yugo
    • Journal Title

      Journal of Pesticide Science

      Volume: 47 Pages: 208~212

    • DOI

      10.1584/jpestics.D22-049

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 殺虫剤に曝露したアリの行動変化と体表ワックスの関係2023

    • Author(s)
      森川優希, 瀬古祐吾, 米谷衣代, 早坂大亮
    • Organizer
      日本生態学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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