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2020 Fiscal Year Research-status Report

棚田地帯での圃場整備に際して実施可能な畦畔草原保全手法の開発および標準化

Research Project

Project/Area Number 19K06112
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

澤田 佳宏  兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 准教授 (40435897)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松村 俊和  甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (60589547)
藤原 道郎  兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 教授 (80250158)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords半自然草原 / 草原生植物 / 保全 / 圃場整備 / 畦畔草原
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、圃場整備地における畦畔草原の植物の多様性保全手法を確立することを目的として、①畦畔の表土移植の効果検証、②畦畔の表土移植のコスト算出、③放棄畦畔の管理再開実験、④地域住民へのインタビュー調査による畦畔管理の変遷把握、⑤多様なタイプの畦畔管理の下で成立する植生の把握、これらの資料調査および現地調査を実施することとしている。
2019年度は、このうち、①の移植実験地における植生及び植物相のモニタリング、④に関連して、昭和30年代以前の畦畔利用に関する聞き取り調査、⑤に関連して、約20年前に「丸い圃場整備」を実施した徳島県上勝町の調査地の下見およびフロラの予備的調査を実施した。
①のモニタリング結果からは、表土移植によって整備後畦畔に導入された種が数種は存続していることを確認した。しかし過年度調査との比較などの解析は未着手である。④の聞き取り調査では、昭和30年代までは役牛の餌を得る場として畦の草を利用していたことなどの情報を得て、整理中である。⑤は秋季に下見を行い、2020年度以降の調査地を決定した。
しかし、2020年度は年度当初からのコロナ禍・緊急事態宣言等のために県外調査地へ行けなくなったこと、高齢者を対象としたインタビューができなくなったこと、ならびにコロナ禍に伴う教育エフォート増大のためにその他の調査も滞り、研究がほぼ停滞した。①の表土移植地での追跡調査を行ったが、解析は進んでいない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年度は主にコロナ禍による圏外移動の自粛、研究対象となる高齢者との接触自粛、ならびにコロナ禍に伴う教育エフォート増大のために研究が停滞した。

Strategy for Future Research Activity

2019年度実施予定だった計画を2020年度に遅らせて実施する予定としていたが、前述の理由によりさらに遅れが生じている。2022年度に全体のスケジュールを見直すとともに、淡路島内の移植実験地でのモニタリング継続とそのデータ解析、聞き取り調査とその結果の整理、様々な畦畔管理方法の下で成立する植生について調査をおこなっていく。また、圃場整備における保全対策に関するコスト試算を進めていく予定である。

Causes of Carryover

2019年度は、主に本務校における運営業務多忙のために予定していた調査が実施できなかった。さらに2020年度はコロナ禍とそれに伴う教育エフォート増大のために調査が停滞した。全般に多大な遅れが生じているため、実施年度の延長を視野にいれて今後の使用をおこなう予定である。

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Published: 2021-12-27  

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