2022 Fiscal Year Research-status Report
The defensive properties of beta-trefoil fold lectins in bivalve Mytilidae.
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19K06239
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大関 泰裕 横浜市立大学, 理学部, 教授 (70275022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 佑樹 長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (80610063)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | レクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
ムラサキイガイの外套膜、エラ、消化管から細胞を集め、蛍光標識を行い、細胞表面の糖鎖プロファイルをレクチンアレイと蛍光スキャナーで解析した。それぞれに異なる糖鎖プロファイルが得られた。レクチン3組織のうち外套膜とエラの糖鎖プロファイルは類似し、二種のレクチン「セヴィル」と「マイティレック」の認識するGA1糖鎖およびGb3に含まれるガラクトース(Gal)糖が認められ、内在性リガンドの存在を示唆した。消化管のそれは他の2種と異なり、GalよりもN-アセチルグルコサミンとマンノース(Man)糖の割合が高かった。 タンパク工学で作出したマイティレックを用いて解析すると、 pH 7.0 ~ 9.0 および 10℃ ~ 40℃の温度範囲で最も高い赤血球凝集活性を示したが、 尿素や酸性グアニジンなどの変性剤により凝集活性は大幅に阻害した。一方、リチウム、ルビジウム、セシウムなどの金属が低濃度で存在すると凝集活性が強まり、二価金属が高濃度に含まれると、その活性は徐々に失われた。 これらを、腫瘍化したイガイ科細胞の糖鎖プロファイルと比較すると、類似のプロファイルパターンに加え、ManとGal糖の割合の上昇が認められ、腫瘍化による糖鎖構造の変動の起きることが示唆された。レクチンによる免疫能を評価するため、マイティレックの緑膿菌に対する影響を解析すると、細菌の増殖を抑制し、バイオフィルムの形成も減少させた。真菌においても増殖阻止と胞子の凝集を起こし、レクチンがイガイの生体防御に働くことを示唆させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究計画であるイガイ科糖鎖のプロファイリングを予定通り行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
タンパク工学的に作った2種のムラサキイガイレクチンを用いて、イガイ科糖鎖との総合作用解析を行い、レクチンと糖鎖による免疫機能を考察する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延により国際共同研究が中断された分を完了させるため、さらに1年延長し、21年度分に必要とされた解析を行う。
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Research Products
(6 results)