2021 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular Characterization of Short-chain Fatty Acid receptor GPR41 and GPR43 in cat
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19K06409
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (00424763)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ネコ / GPR41 / GPR43 / FFAR2 / FFAR3 |
Outline of Annual Research Achievements |
R2年度にネコ各種消化管脂肪酸センサーの2量体形成をNanoBiT法に検証を行なった結果、GPR43がホモ、もしくはヘテロ2量体をGPR40, GPR41, GPR120と共に形成することを明らかとしたが、R3年度は他法によるホモ、ヘテロ2量体形成を再度検証した。NanoBRET法はNanoBiT法とは異なり、生物発光共鳴(エネルギー転移)を用いた分子間近接度を検出する方法であり、NanoBiT法の直接的な相互作用を検出する方法とは異なる分子間作用解析技術であるため、本研究に用いたが、NanoBRET法ではGPR43の明確なホモ、ヘテロ2量体形成を確認できなかった。NanoBiT法とNanoBRET法で異なる結果が得られたことは興味深く、それぞれに用いる発現ベクターのプロモーター活性の違いも影響を与えていることが考えられる。今後ネコGPR41とGPR43の2量体形成の解析には検討が必要である。 肥満ネコのゲノムDNAを用い、GPR41およびGPR43遺伝子中のSNP解析をSURVEYOR法を用いて解析した。SURVEYOR法は一種の制限酵素であり、DNAの二本鎖中の水素結合をしていないミスハイブリッド部位を特異的に切断するSURVEYOR酵素を用いたSNP検出法である。本検出法によりBCS3.5以上のネコ25頭のSNP検出を試みたが、GPR41とGPR43のエクソン部位に優位なSNPを検出することは出来なかった。今後は頭数をさらに増やすと共に同遺伝子プロモーター部位をさらに上流へと探索部位を広げることが必要と考えられる。
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